大切な家族が亡くなった事実を受け入れられずにパニックになったり、悲しみで何も手に付かなくなってしまうのは仕方のないことです。しかし、そのままの状態ではやるべき作業にきちんと向き合えなくなり、ペットちゃんも心配で安心して旅立てなくなります。そのため、まずは気持ちを落ち着かせて死亡確認・ご遺体の安置を行う必要があります。
死亡確認は獣医師に行ってもらうのが一番ですが、ご自身で行う場合は以下の3通りの方法を用いて確認します。
なお、今回は犬の死亡確認を行うケースを例としてご紹介します。
犬が倒れて動かなくなっている場合には、てんかん発作や不整脈などによって昏睡・仮死状態に陥っている可能性も考えられます。まずは焦らずに鼻・口・お腹の動きを見て、呼吸をしているかを確認します。
ペットちゃんの脇の下や胸、後肢の付け根に手を当てて、心拍・脈を確認します。このときに脈拍が感じられない場合も死亡しているのか意識喪失なのかを判断するのは難しいので、至急獣医師に連絡しましょう。
両目に片方ずつライトで光を当てて、瞳が小さくなるなどの反応があるかを確認します。この方法を試す前には失明を防ぐため、呼吸・脈を確認して反応がなかった場合にのみ、最後の確認として行うようにしましょう。
※上記3点の確認は、自己責任で行ってください。
ペットちゃんが安らかに眠れるように棺を用意します。専用の棺でなくても、サイズが合う段ボールなどでも代用可能です。その際には汚れた場合に取り換えられるよう、タオルや新聞紙を下に敷いておきましょう。
人間と同じように、動物も死後2〜3時間程度で死後硬直が始まります。その前に手足を内側に折りたたむようにし、開いたままの目を閉じてあげるなど、ペットちゃんが楽な姿勢で眠れるように体勢を整えてあげましょう。
きれいな姿で送り出してあげられるよう、お湯で湿らせたタオルで拭いてあげたり、ブラッシングして体を清潔にしてあげてください。その後、漏れ出た体液で汚れないように鼻や肛門を脱脂綿などで塞いであげると安心です。
遺体が腐敗しないように、棺の中に保冷剤・ドライアイスを入れてお腹・頭部分を冷やしておきます。遺体を安置できる日数は夏なら長くて2日、冬でも3~4日が限度となるため、できる限り急いで葬儀の準備を進めましょう。
亡くなったペットちゃんの
安置が済んだら、
葬儀の準備をしましょう。
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