大切なトカゲが死んだら、これまでの感謝を込めて丁寧に送り出してあげましょう。
近年ではトカゲの体の大きさを問わず火葬してくれる業者も増えているため、人間と同じように火葬して葬儀をすることもできます。
まずは飼い主様が大切なトカゲをどのように見送ってあげたいかを考えてあげましょう。
このページではトカゲが死んだ後の対応と、体の大きさ別の見送り方の選び方を紹介します。
トカゲが死んだ後の安置方法

トカゲが亡くなっていることを確認したら、遺体を安置してあげましょう。
トカゲの安置に必要な品は以下の通り。
飼っているトカゲの体の大きさにあわせて必要な品を用意しましょう。
用意する品 | 大型トカゲの場合 | 小型トカゲの場合 |
棺 | ダンボール | タッパーか小型ダンボール |
ペットシーツ | 替えも含めて多めに用意 | タッパーの場合はキッチンペーパーなどでも良い |
体を冷やす物 | ドライアイスでも可 | 安置期間が長い場合は替えも含めて多めに用意 |
タオル | 冷やす物を巻き、結露が付かないようにする | 大型トカゲと同じ |
【大型トカゲの場合】
大型トカゲであるミズオオトカゲは全長が1メートル以上、イグアナなども60センチを超えることがあります。
用意していた棺に体が入らないことも考えられるため、事前にサイズがあう箱を用意しておく、大きめのダンボールなどを用意しておくなどの対策が必要になります。
また、体を冷やす物も保冷剤の場合は必要な数が多くなるため、冷却力が高いドライアイスを用意した方が良い場合もあります。
【小型トカゲの場合】
レオパの場合は20センチ、カナヘビなら15センチ程度なので、家にあるタッパーやダンボールを棺代わりにできる場合も多いです。
体が小さい分、冷やす場所も狭くなるため、保冷剤だけで火葬まで間に合うことも多いです。
【トカゲを安置する手順】
体の大きさを問わず、安置の方法は共通です。
以下の3ステップで安置してあげてください。
【1:体をきれいにして、体勢を整える】
固く絞ったタオルでトカゲの体を拭きます。
遺体から体液が漏れ出ることもあるため、口・肛門の周りをきれいに拭いてあげましょう。
また、水分が残ったままだと遺体の傷みが早くなるため、拭き終わった後はタオルで水分を拭き取ることをおすすめします。
体をきれいにしたら、体勢を整えます。
伸びた手足を楽な姿勢に直す、尻尾を体に寄せるように優しく整えるなど、普段過ごしていたような体勢にしてあげましょう。
ただし、死後硬直が始まっている場合は棺に寝かせた後にタオルなどで覆って見えないようにする、硬直が解けるまで待つなど、無理をしないようにしましょう。
【2:棺に寝かせる】
遺体を納める前に、棺の置き場所を決めます。
「直射日光が当たらず涼しい」「他のペットちゃんやカラスなどが入ってこない場所」の2つの条件を満たす場所が理想です。
棺を設置したら、遺体を寝かせます。
その後、トカゲのお腹・頭に、タオルで巻いた保冷剤・ドライアイスを設置して冷やします。
【3:火葬まで見守る】
トカゲの遺体は2日程度安置できます。
その間にお見送り方法を決めて、必要な物を手配しましょう。
ハピネスではトカゲの体の大きさを問わず火葬に対応します。
これまでの事例を参考に供養方法のご提案も行いますので、まずはご相談ください。
理想の供養方法から見送り方を選ぶ

大切なトカゲが安らかに眠れるように、お見送りする方法は慎重に選びましょう。
お見送り方法を選ぶ際は、まずは火葬するかどうかを選び、どのように供養してあげたいかを考えると選びやすくなります。
火葬する | 火葬しない | |
メリット | ・きちんと送り出せる ・大型のトカゲでも安心 | ・料金・時間がかからない ・自分だけでお見送り・供養が完結する |
デメリット | ・時間と費用がかかる | ・正しい方法で供養しないとトラブルが発生することもある |
・手元供養
・霊園・納骨堂に埋葬
・お庭に埋葬・プランター葬
火葬はサイズを問わず有効な供養方法です。
ペット火葬業者に依頼した場合、火葬に加えて葬儀も行える場合があります。
人間と同じようにお見送りできるうえ、返骨してもらえることで飼い主様の思いに沿って供養することもできます。
・お庭への埋葬・プランター葬
・燃えるゴミとして出す
対して火葬しない場合、時間や費用がかからない代わりに、お見送りから供養までを自分で行う必要があります。
その分、お見送りが自分の作業だけで完結するため、飼い主様のペースでお見送りすることができるメリットがあります。
ただし、供養方法の選択肢が狭くなることに加えて、正しい方法で送り出さないとトラブルの原因になることもあります。
また、火葬ができない分、大型トカゲのお見送りには向かない方法です。
体の大きいトカゲの供養方法

体の大きいトカゲは基本的に火葬してお見送りすることになります。
火葬してお骨にすることで供養の選択肢が広がるため、希望通りの方法で供養できます。
大切なトカゲの安らかな眠りをお祈りする場合は霊園・納骨堂へ埋葬、お別れするのが寂しい場合はお骨をお庭やプランターに埋葬することもできます。
また、お骨をキーホルダーに納骨することや、メモリアルグッズ作成など、よりペットちゃんを身近に感じられる手元供養もおすすめです。
体の小さいトカゲの供養方法

体が小さいトカゲの場合も、火葬すればきっちりと供養できるためおすすめです。
しかし、飼い主様の考えによっては火葬せずにお見送りすることもできます。
【燃えるゴミとして出す】
体の小さいトカゲであれば、布などで包んで燃えるゴミに出す選択肢もあります。
大切なペットちゃんをゴミに出すことは心が傷むことですが、お別れする前に手を合わせれば、気持ちは十分に伝わるはず。
気になる場合はメモリアルグッズを作るなど、見送った後もペットちゃんとの思い出が残るようにするのもおすすめです。
【お庭に埋葬】
お庭に穴を掘り、遺体を埋める供養方法です。
しかし、この方法は悪臭や害虫の発生などのトラブル発生の可能性があり、環境に悪影響を与える可能性もあります。
そのため、選択肢の1つ程度に考えておくのがおすすめです。
まとめ
トカゲが死んだら、まずは遺体を安置してあげましょう。
安置は「遺体をきれいにして、体勢を整える」「棺に納めて、頭・お腹を冷やす」ことで行います。
安置が終わったらお見送り方法を決めましょう。
お見送り方法は「トカゲの体の大きさ」「希望する供養方法」などから考えるのがおすすめです。
体が大きいトカゲの場合は火葬が必須のため「返骨してほしい」「霊園に埋葬してほしい」など、希望する供養方法を考えるのがおすすめです。
体が小さいトカゲの場合は「庭に遺体を埋葬する」「燃えるゴミとして出す」など、火葬しない選択肢もあるため、まずは供養方法を考えることをおすすめします。