
サンショウウオは温度管理や餌の調達に手間が掛かり、他の両生類と比較すると飼育が難しいと言われています。
慎重にお世話をしていたサンショウウオが命を落としてしまったとき、飼い主様は深く悲しまれるかもしれません。
サンショウウオが死んだら、今までの感謝の気持ちを込めて供養してあげましょう。
こちらのページではサンショウウオが死んでしまったのか確認する方法、万が一サンショウウオが亡くなってしまった場合の適切な供養方法について詳しく解説します。
まずはサンショウウオが冬眠をしていないか確認する

サンショウウオが動かなくなったときは、まずはサンショウウオが冬眠をしていないか確認しましょう。
冬眠中のサンショウウオは岩の下や落ち葉の下、泥の中などに潜り込んでいることが多いため、これらの場所をそっと探る必要があります。
サンショウウオを無理に動かすとストレスを与えてしまうため、慎重に行いましょう。
また、冬眠していないサンショウウオは比較的活動的で、水中や湿った地面を歩き回ることがあります。
特に気温の高い日や降雨の後は、活動している可能性が高まります。
餌を食べているかどうかも冬眠の判断基準となるため、食べ残しの有無を確認するのも有効です。
サンショウウオが冬眠ではなく、絶命していると判断できた場合は遺体の供養方法を考えましょう。
サンショウウオの遺体の供養方法を希望にあわせて選ぶ

サンショウウオは体が小さいため、ご自宅のお庭やプランターに埋葬ができます。
しかし、感染症のリスクを考えると、屋外に埋める方法はなるべく避けた方がよいでしょう。
サンショウウオが感染症や細菌によって死んでしまった場合、自然環境や他の生物に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
そのため、サンショウウオの遺体や水槽の砂や水をそのまま屋外に捨てるのは避け、燃えるゴミとして処分するのが推奨されています。
燃えるゴミとして処理する場合、遺体は外から見えないように布やティッシュに包んで、水気が漏れないようにビニール袋に入れて廃棄しましょう。
どうしても飼育していたペットを燃えるゴミとして処分するのに罪悪感を覚えてしまう場合は、ペット火葬サービスの利用も検討しましょう。
最近ではサンショウウオなどの小さな両生類や魚類の火葬を受け付けている業者も増加しています。
また、火葬後の遺骨の扱いについても相談できるため、「遺骨を返してほしい」「ペット霊園に埋葬したい」など、それぞれの希望に合った火葬方法でお別れができます。
もし、しっかりと供養したい場合は、火葬した後のお骨を返してもらい、自宅で簡易的な仏壇を作って供養したり、小さな骨壺に納めて自宅で保管するなどの方法も選べます。
ペット火葬業者には過去の火葬事例を掲載している場合もありますので、利用を検討している業者が小さな両生類の火葬を行った経験があるかチェックしてみましょう。
火葬をする場合はサンショウウオの遺体を安置する

サンショウウオを火葬する場合は速やかに水槽から取り出し、適切な方法で安置しましょう。
サンショウウオの体が傷み始めると、強い腐敗臭が発生するだけでなく、水や底砂に体液が染み込み、水槽のガラスや設備を汚してしまうことがあります。
さらに、火葬をした際に遺骨がうまく残らない可能性もあります。
遺体がこれ以上傷まないよう、取り出した後はサンショウウオの体についた水分や汚れを軽く拭き取ります。
その後、遺体が収まるサイズよりも少し大きめの箱を用意し、その中に安置しましょう。
遺体に布で包んだ保冷剤を添えてあげると、遺体の腐敗速度が遅くなります。
遺体を入れた箱は直射日光が当たらない涼しい場所に置き、気温を問わず早めに火葬の手続きを行いましょう。
サンショウウオの飼育環境を振り返る

同じ水槽で別のサンショウウオを飼育していたり、またサンショウウオを飼育したいと考えている場合は、死んでしまったサンショウウオの飼育環境を振り返ってみましょう。
サンショウウオが死亡した場合、まず確認すべき点はいくつかあります。
まだ幼生だったのであれば、浮いてしまう症状が出ていなかったか、お腹や体全体が異常に膨張していなかったかを振り返る必要があります。
これは体内にガスや水が溜まることが原因と考えられますが、はっきりとした理由は不明です。
次に、夏場の高温による影響も見逃せません。
特に都市部での飼育では保冷設備が不可欠であり、高温環境での管理不足が死亡の原因となることがあります。
また、尻尾に潰瘍ができる症状が出ていなかったかも確認が必要です。
この症状はストレスが関係している可能性があり、シェルターのない環境や急な環境変化が発症の要因となることがあるようです。
これらを踏まえ、適切な環境を整えることがサンショウウオの健康を守る鍵となります。
まとめ
サンショウウオが動かなくなった場合、まずは冬眠していないか慎重に確認しましょう。
冬眠ではなく死亡していると判断した場合は、適切な供養方法を選びましょう。
野生動物への感染を考慮し、屋外への埋葬は避け、燃えるゴミとして処分するか、ペット火葬を利用して供養するのがおすすめです。
火葬を選ぶ場合は、遺体を適切に安置し、傷む前に葬儀を行いましょう。
また、今後も他のサンショウウオを飼育する場合は今後の飼育環境を見直し、サンショウウオが快適に過ごせる環境を整えることも忘れずに行いましょう。