たくさんの思い出を与えてくれたカメレオンとのお別れは寂しいもの。
しかし、大切なカメレオンとも必ずお別れの日が訪れます。
だからこそ、どのようにお見送りしてあげたいかをしっかりと考えてあげてください。
このページではカメレオンの死亡後からお見送りまでの流れを紹介します。
大切なペットちゃんの旅立ちを安らかな気持ちで見送れるように、参考にしていただければ幸いです。
カメレオンが動かなくなった際に確認すること

カメレオンが動かなくなっている場合は、生きているか確認しましょう。
【呼吸を確認する】
カメレオンの喉、お腹を見て呼吸をしているか確認します。
弱っている場合でも、生きている場合はかすかに呼吸していることがわかるはず。
まだ息があることがわかったら、早めに病院に連れて行ってあげてください。
【体色がくすむ】
体が弱ったり死亡したカメレオンは体色がくすみ、暗い色に変色することがあるようです。
動かなくなっている、目を閉じているなど元気がない様子であり、体色が暗くなっている場合は注意しましょう。
カメレオンの安置方法

カメレオンが亡くなっていることがわかった場合は、きれいな姿でお見送りできるように遺体を安置してあげてください。
【準備する品】
ペットちゃんの安置に必要な品は以下の通り。
用意する品 | 詳細 |
棺 | 段ボールなどでも可 |
キッチンペーパー | バスタオルでも可 |
保冷剤 | 替えも含めて多めに用意しておく |
種類にもよりますが、カメレオンは体長40~50センチと大きめの爬虫類です。
用意した棺に入らないことも考えられます。
大きめのダンボールや、体長にあわせて横長のダンボールを用意することをおすすめします。
【安置方法】
カメレオンの安置は3ステップで行います。
・1:体をきれいにして、姿勢を整える
固く絞ったタオルでカメレオンの体をきれいに拭いてあげましょう。
この際、水滴が残っていると遺体が傷みやすくなるため注意が必要です。
体をきれいにしたら、カメレオンが楽な姿勢で過ごせるように整えます。
手足が伸びている場合はいつも過ごしている時と同じ姿勢に直してあげて、口が開いている場合は優しく閉じてあげてください。
カメレオンは普段尻尾を丸めていますが、死後は尻尾を伸ばしている可能性もあります。
そのままでは棺に納めるのが難しいこともあるため、優しく整えてあげましょう。
ただし、死後硬直している場合は無理に動かさないようにしてください。
・2:棺に遺体を納め、冷やす
棺に遺体を納め終わったら、カメレオンのお腹・頭を中心に保冷剤を設置して冷やします。
人間と同じで、冷やすことで腐敗を遅らせることができるためです。
・3:見送り方は早めに決める
きちんと安置すれば、2日程度は遺体の傷みを抑えてきれいな状態を保つことができます。
ただし、カメレオンなどの爬虫類は哺乳類よりも遺体の腐敗が早く進む特徴があるため、早めに見送り方を決めることをおすすめします。
カメレオンの見送り方を決める

カメレオンの遺体は、安置から2日程度ならきれいな状態で保存できます。
その間に「見送り方」を決めてあげましょう。
【カメレオンは火葬するのがおすすめ】
カメレオンはサイズの大きい爬虫類のため、火葬してお見送りすることをおすすめします。
火葬してお骨にすることで供養方法の選択肢を広げることができ、大切なペットちゃんを悔いなく送り出すことができるはずです。
【火葬を依頼する場所】
カメレオンを火葬する方法は「自治体への依頼」と「ペット火葬業者へ依頼」の2つの選択肢があります。
それぞれ「金額」「返骨の有無」「火葬への立ち会いの有無」に違いがあるため、迷ったら以下のように判断することをおすすめします。
・少しでも安価で火葬を行いたい
・お骨の管理が難しい、供養は考えていない
・業者を選ぶ時間が足りない
自治体は安価で火葬を行いたい場合に最適な方法です。
自治体では高くても数千円程度でペットちゃんの遺体を引き取ってくれるケースが多いです。
業者では人件費などのサービス費用の分どうしても料金は高額になるため、費用を抑えたい場合は自治体に依頼するのがおすすめです。
また、自治体の場合は遺骨は拾骨されず、そのまま埋め立て地へ運ばれるケースが多いです。
そのため、遺骨の管理が難しい場合は火葬から埋葬までをまとめて依頼できる自治体への依頼は有効な方法と言えます。
・火葬に立ち会いたい、葬儀をしてあげたい場合
・返骨してもらいたい場合
・専門家に相談したい場合
ペット火葬業者と自治体の違いは、立ち会いと変更の有無にあります。
自治体の場合は遺体を引き渡した後は火葬から埋葬まで一任することになりますが、ペットちゃんとの別れが寂しい場合は旅立ちを見守れないことを後悔する可能性もあります。
対してペット火葬業者は火葬に立ち会うことができ、火葬前に葬儀を行えることも多いです。
また、火葬後のお骨の扱いを相談できることも大きなメリットです。
火葬・葬儀から供養まで一括して依頼できるため、人間の葬儀と同じようにペットちゃんの旅立ちに最後まで寄り添うことができます。
カメレオンとのお別れが寂しい方、家族としてきちんと弔ってあげたい方は火葬業者に依頼することをおすすめします。
カメレオンの主な供養方法

カメレオンの主な供養方法は「霊園・納骨堂に納骨」「プランター葬」「手元供養」の3つが挙げられます。
【霊園・納骨堂】
ペットちゃん専用の霊園や納骨堂で供養することもできます。
ペット火葬業者に依頼した場合は、提携している霊園・納骨堂を紹介してくれる場合もあるため、相談するのもおすすめです。
【プランター葬】
プランター葬とは遺骨をプランターに埋葬して土に還す供養方法です。
火葬せずにそのまま遺体を埋葬することもできますが、悪臭や害虫などのトラブルが発生することもあります。
そのため、火葬してお骨にしてから行えば、トラブルを防ぐことができます。
【手元供養】
火葬して骨壺に納めてもらったお骨を埋葬せず、お家で保管する方法です。
一周忌など区切りの良い日まで安置した後に霊園に埋葬するなど、ペットちゃんとゆっくり過ごした後に見送る選択肢も取れるため、供養方法に迷っている場合でもおすすめの方法です。
また、近年ではキーホルダーへの納骨やメモリアルグッズの作成など、手元供養にも多くの選択肢が増えるようになってきました。
どのように見送りたいかを考えて最適な方法を選ぶのがおすすめです。
まとめ
カメレオンが亡くなっていることに気付いたら、早めに安置してあげましょう。
カメレオンの安置は「体をきれいにして、姿勢を整える」「遺体を棺に納めて冷やす」ことで行います。
安置が完了したら、お見送り方法を決めます。
カメレオンは体が大きい爬虫類のため、火葬してあげるのがおすすめです。
火葬は「火葬のみを安価で済ませたい」という場合は自治体に依頼。
「火葬に加えて、葬儀や拾骨をしたい。また、きちんとお骨を供養してあげたい」という場合は火葬業者に依頼するのがおすすめです。