ベタが死んだらまずは様子を確認！飼育環境のチェックも忘れずに

ベタは熱帯魚の中でも特に魅力的な姿をしており、色のバリエーションも豊富なことから多くの飼い主様の心を魅了してる存在です。
そんなベタとのお別れは、誰もが経験したくない出来事です。しかし、そのときこそ冷静な対応が必要です。適切な対処を行うことは、残された他の熱帯魚たちの健康を守り、環境への配慮を示すことにもなります。
このページでは、ベタが死んだら行うべき対処方法から、遺体の扱い方、そして今後の飼育に向けた心構えまでを詳しく解説します。

まずはベタが本当に死んでいるか確認する

ベタが死んでしまったのか判断するために、まずは落ち着いてベタの様子を確認しましょう。
水面に浮かんでいる、または水槽の底に沈んでいるベタは死んでいます。
さらに、魚の体温が完全に水温と同じになっているか、エラの動きが完全に停止しているかも確認します。
死亡を確認したら、速やかに次のステップに移ることが重要です。
水温が25度以上に保たれているベタの水槽では、遺体を放置していると水質が急速に悪化します。
これは他の魚たちの健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、辛い気持ちを抑えながらも、できるだけ早く取り出してあげるのが重要です。

ベタの遺体を水槽から取り出すときは、清潔な網を使用します。
取り出すときに、ベタの体の状態、特に体色やエラの状態を細かく観察しましょう。
可能であれば、写真を撮影して記録を残しておけば、他の熱帯魚の元気がなくなったときに見比べられるようになります。

ベタを水槽から取り出した後は、柔らかい布で水気を軽く拭き取ります。
次に、ベタの大きさに合った小さな容器を用意して安置します。
ベタの遺体が乾燥しないよう、湿らせた脱脂綿や布で全身を優しく包み、最後まで大切に保護してあげましょう。
また、腐敗を防ぐため、容器の中に保冷剤を入れることをおすすめします。しばらく保管する場合は、保冷剤を適宜新しいものと交換するようにしましょう。
遺体を安置した容器を冷蔵庫に入れて保管しても問題ありません。
しかし、遺体を冷蔵庫に保管することに抵抗感を覚える方もいますので、ご家族に同意を得てから入れるようにしましょう。

死因を特定するためには、飼育環境のチェックも欠かせません。
ベタが食べる量にあわない量の餌を与えていなかったか、ヒーターやエアーポンプが故障していなかったなど、死んでしまったベタの飼育環境を確認しましょう。
また、最近の食欲や行動の変化、水槽内の環境変化、他の魚との相性なども重要な手がかりとなります。
これらの情報を丁寧に記録して分析すれば、今後の飼育環境の改善に活かせます。

ベタの遺体は燃えるゴミとして処分するか、火葬する

ベタの遺体を費用と時間をかけずにお別れする方法は燃えるゴミとして処分する方法です。
燃えるゴミとして処分する場合は他の人の目に入らないように清潔なキッチンペーパーでベタを丁寧に包み、小さなビニール袋に入れます。
その後、燃えるゴミの日に出すようにします。
ゴミとして処理するのは罪悪感を感じてしまうかもしれませんが、一種の火葬として捉えると割り切りやすくなるのではないでしょうか。
さらに、適切な焼却処理によって病原体の拡散防止、不法投棄や環境汚染のリスク回避、そして二次感染のリスクを最小限に抑えられます。

どうしても罪悪感を感じてしまう場合や、悔いのないよう感謝の気持ちを込めてお別れをしたい場合は、ペット火葬サービスを利用しましょう。
まずはペット火葬業者に連絡し、小型の熱帯魚の火葬に対応しているかを確認します。
小型の熱帯魚の遺骨をきれいに残すためには技術が必要になりますので、業者によっては火葬を断られてしまう場合があります。
小型の熱帯魚の火葬に対応している業者を探すために、ホームページに掲載されている火葬事例を確認してみましょう。
小型の熱帯魚や金魚を火葬した事例があれば、安心して依頼できます。
ベタの火葬後、遺骨を引き取って供養したい場合は個別火葬を利用しましょう。
個別火葬では人間の葬儀と同様に、火葬前のお別れの挨拶から拾骨まで立ち会えます。
火葬後の遺骨は室内に置いて手元供養ができます。

ベタの遺体を埋葬したり、川や海へ流すのは避ける

ベタの遺体をお庭に埋葬したり、近くの川や海へ流すのはやめましょう。
ベタは外来種の魚であり、遺体に日本の在来種には存在しない病原体や寄生虫が残っている可能性があります。
これらが土壌に混入することで、地域の生態系に予期せぬ影響を及ぼす可能性があります。
また、特に公共の場所での埋葬は不法投棄となり、法律違反としてトラブルの原因となる可能性もあります。

日本の生態系を破壊しないためにも、ベタの遺体や弱っているベタを川や海に逃がすのは絶対にやめましょう。

ベタが死んでしまった経験を次の飼育に活かす

大切なベタが死んでしまった経験を、今後の飼育に活かすことも重要です。
死んでしまったベタへの恩返しの一つとして、今までの飼育を見直してみましょう。
水質管理においては、定期的な水換えが不可欠です。
適切な水換えスケジュールを確立し、水換えをやり方を見直したりすれば、より安定した環境を維持することができます。
また食事管理も重要な要素です。
バランスの取れた栄養補給、適切な給餌量を把握することが大切です。
そして日々の食欲の変化を注意深く観察すれば、健康状態の変化を早期に発見できます。
健康観察においては、日々の行動パターンを把握するのが重要です。

異常の早期発見のために、定期的な健康チェックを実施し、わずかな変化も見逃さないように注意を払いましょう。

まとめ

ベタが死んでしまったときは水面で浮遊しているかや底へ沈んでいるか、体温やエラの動きなどを慎重に確認しましょう。
確認後は水質悪化を防ぐため、速やかに清潔な網で遺体を取り出しましょう。
遺体は燃えるゴミとして処分するか、ペット火葬サービスで火葬をしましょう。
また、この経験を今後の飼育に活かすため、水質管理や食事管理、健康観察などの基本的なお世話の見直しを行うことが、死んでしまったベタへの恩返しとなります。