
サンショウウオは犬や猫のように体温や表情で不調を伝えることができません。
大切なサンショウウオの不調は、飼い主様が見た目や様子などから判断し、治療してあげる必要があります。
サンショウウオが快適で幸せに過ごせるように、このページで紹介する「不調時の体の変化」「治療・生活のために必要なこと」を参考にしてください。
サンショウウオが死ぬ前に体に起こる変化

サンショウウオをお世話する際は「元気か」「エサを食べているか」などのチェックに加えて、体に変化がないか確認しましょう。
ちょっとしたケガや変化を見逃したことで、大切なサンショウウオの寿命を縮めてしまうこともあるためです。
【皮膚が充血する】
両生類によく見られる「レッドレッグ症候群(赤肢病)」の可能性があります。
放っておくと出血・皮膚の剥がれなど、サンショウウオの体にダメージを与えてしまいます。
【水カビ病】
サンショウウオの体に綿のような汚れが付いている時は、水カビ病の可能性があります。
この病気は傷口に入った菌や免疫が落ちたタイミングで発生することも多いです。
発生した場合は「水質・水温はサンショウウオにあっているか」「ケガをするような危険な場所が水槽内にないか」を確認しましょう。
【腫瘍ができる】
口や尻尾などに腫瘍ができる場合があります。
腫瘍が原因で免疫が弱り、別の病気や感染症の原因になることもあるため注意が必要です。
サンショウウオとのこれからの生活を見直す

ペットちゃんとの暮らしの中で、必ず病気やケガと向き合う日は訪れます。
そのため、普段から病気・ケガを予防するための環境を整える事に加えて、いざと言う時のための治療方法を知っておくことが大切です。
【飼育方法を見直す】
サンショウウオにとって過ごしやすい環境で飼育すれば、環境が原因の病気を防げます。
飼育するサンショウウオの種類に応じて正しい知識を身につけ、快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。
また、サンショウウオなどの両生類は診察してくれる病院が限られます。
サンショウウオを診てくれる病院が通える範囲にあるか、事前に確認しておきましょう。
【相談場所を探しておく】
ネットで調べるのもいいですが、サンショウウオを飼っている方や飼育コミュニティなど、困った時に詳しい人に相談できる環境を探すのもおすすめです。
サンショウウオが死ぬ前に考えておきたいこと

大切なサンショウウオとも、いつかはお別れの日が来ます。
後悔なくお見送りできるように「供養方法」「火葬方法」を決めておきましょう。
【サンショウウオの供養方法】
サンショウウオは体が小さいため、埋葬を考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、感染症予防のため、サンショウウオを外に埋葬するのはおすすめできません。
・感染症対策のため、遺体を外に出さない
サンショウウオを含む両生類は「カエルツボカビ」と呼ばれる感染症にかかる可能性があります。
強い感染力で周囲の生態系に致命的な影響を与える病気のため、水槽内の砂・水などは外に捨てず、廃棄する場合は漂白剤などで消毒する事が推奨されています。 ※1
ツボカビ病の拡散以外にも、遺体をそのまま埋葬するとサンショウウオが持っていた病原菌や細菌が外に広がり、自然環境に悪い影響を与える可能性があります。
遺体は外に出さず、火葬や袋に入れて燃えるゴミに出す方法で見送ることをおすすめします。
そのため、サンショウウオをきちんと供養したい場合は、火葬してお骨にした後、室内でプランター葬するのも1つの手です。
また「遺骨をキーホルダーにする」「お骨を家で管理する」など手元供養もおすすめです。
※1 参考サイト 「カエルツボカビについて」京都府
【サンショウウオは火葬できる?】
近年ではペット火葬業者がサンショウウオのような両生類や熱帯魚などの火葬を行ってくれることも多いです。
また、火葬後のお骨の扱いについても相談できるメリットもあります。
「埋葬のために返骨してもらいたい」という方はもちろん「火葬後はペット霊園に埋葬してほしい」など、理想の供養を実現してくれます。
ハピネスはサンショウウオの火葬・葬儀のご相談も承りますので、お気軽にご相談ください。
ご相談は無料で承ります。
まとめ
サンショウウオは病気になると「皮膚の充血」「水カビ病」「体の腫瘍」など、体に異変が現れます。
病気になるとサンショウウオは大幅に体力を消耗するため、放置すると力尽きて亡くなってしまう可能性が高まります。
そうならないよう、飼っているサンショウウオの性質や過ごしやすい環境を把握し、快適に過ごせるように気温や設備を整えてあげましょう。
また、サンショウウオを診察できる病院のリサーチや、相談できる場所を探しておくことも大切です。