ふわふわの被毛が魅力的なチンチラはエキゾチックアニマルに分類されます。
SNSに投稿された写真や動画の影響により、チンチラをお迎えする飼い主様は増加しました。しかし、チンチラは些細な音や気温、気配に敏感なため、ストレスにより突然命を落としてしまう場合があります。
このぺージではチンチラが死んだら最初にやるべきことと、安置を終えたあとの葬儀、供養方法について解説します。
チンチラが死んだら体をきれいにしてから安置をする
チンチラが死んだらまず、清潔なタオルやガーゼを使って、チンチラの体を丁寧に清めましょう。
特に口や肛門から体液や汚物が出ることがあるため、その都度拭き取ってあげてください。
清め終わったら、腐敗を防ぐためにチンチラを安置します。
箱や段ボールの中に新聞紙やペットシーツを敷き、タオルで包んだチンチラを寝かせます。
この際、保冷剤や氷を使って遺体を冷やすことが重要です。
特に頭部やお腹の部分に保冷剤を置くと効果的ですが、水滴で遺体が濡れないように注意しましょう。
また、箱は涼しい場所に置き、直射日光を避けるようにしてください。
最後にチンチラの体を優しく撫でながら、感謝の気持ちを伝えましょう。
チンチラに適切な葬儀方法を選ぶ
チンチラの供養方法として主に選ばれるのは、土葬と火葬です。
土葬は費用がかからない点が大きなメリットですが、飼い主様の所有地でしか行えません。
公園や山など、他人の土地や公共の場での土葬は法律で禁止されているため注意が必要です。
また、臭いや害虫の問題が発生する可能性があるため、埋めるための穴はチンチラの体よりもかなり余裕を持って掘らなけければいけませんし、石灰を撒いてから埋めるなどの対策も必要になります。
土葬による臭いが気になる場合や、チンチラを土葬できる場所がない場合は、火葬するという選択肢もあります。
死んだペットちゃんの火葬はお住まいの自治体か、ペット火葬業者に依頼する方法が一般的です。
自宅の敷地内でペットを火葬するのは法律上禁止されています。
多くの自治体ではペットの火葬を受け付けていますが、そのほとんどが合同火葬形式です。
合同火葬では遺骨の返却がされません。
遺骨の手元供養を考えている方、またはチンチラに悔いの残らないよう気持ちを伝えてお別れをしたいと考えている方は、ペット火葬業者に火葬を依頼しましょう。
ペット火葬業者が行う個別火葬では、遺骨を返却してもらえるため、手元供養や納骨などの次の供養方法を選びやすいという利点があります。
火葬炉が設置された霊園での火葬や、最近では火葬車が飼い主様のご自宅付近に訪問する出張火葬というサービスも注目を集めています。
大切なペットちゃんを安心して見送るためには、信頼できる火葬業者を選ぶことが重要です。
まずは複数の業者を比較検討し、ホームページなどで料金やサービス内容、会社概要、口コミなどを確認しましょう。
頼みたい業者が見つかったら、問い合わせをして日時や準備物、費用について相談します。
その際、電話対応や質問への回答、見積内容を確認し、信頼できると感じたら正式に依頼しましょう。
事前に拾骨や返骨の有無、棺に入れられる物、供養方法など、確認したいことを質問リストとして準備しておくとスムーズです。
また、火葬前にチンチラが好きだったおやつやおもちゃ、思い出の写真などを副葬品として用意しましょう。
ただし、プラスチックや金属、ビニールなどの品物は、火葬時に遺骨を傷つける可能性があるため避けてください。
そして、事前に伝えていた日時に火葬業者がチンチラをお迎えに来たら、依頼内容を再確認して遺体を預けます。
火葬の過程でわからないことや不安があれば、その都度業者に質問しながら進められますので、安心して大切なチンチラを見送れます。
チンチラの遺骨の供養方法を選択する
火葬後に返骨してもらった遺骨は、ペット霊園へ納骨したり、飼い主様の元で供養したり、自然散骨をしたりと様々な方法で供養します。
納骨
ペットちゃん専用の墓地や納骨堂に遺骨を納めれば、長期的な供養が可能です。
特に永代供養を選べば、供養を引き継ぐ人がいなくてもペットちゃんの冥福を祈れます。
手元供養
遺骨を納骨せず、骨壺に入れたまま自宅で保管する方法です。
骨壺と一緒に、生前に撮影した写真も置いて手を合わせてあげましょう。
遺骨を粉状にして、キーホルダーやペンダントなどの中に入れて、いつでも近くに感じられるメモリアルグッズを作る飼い主様もいらっしゃいます。
海洋散骨
ペットちゃんの遺骨を粉骨し、海や山などに撒いて供養する方法です。
ペットちゃんを自然に還す供養方法として、近年注目を集めています。
散骨は公共の場所での散骨はできないため、専門の業者に依頼する必要があります。
これらの方法の中から、飼い主様や家族の気持ちに合ったものを選び、心を込めて供養を行いましょう。
チンチラの死によるペットロスとの向き合い方
チンチラはハムスターやリスなどの他のげっ歯類と比較すると寿命が長く、長生きをする動物です。
特に長い時間をともに過ごしてきた場合、喪失感は大きなものとなります。
ペットロスは自然な感情ですが、放置してしまうと心身の健康に影響を与えることがあります。
チンチラが死んでしまった悲しみや喪失感を無理に抑え込むのではなく、飼い主様の感情をしっかりと受け止めるのが大切です。
また、家族や友人に気持ちを打ち明けると心が軽くなることがあります。
同じような経験をした人との交流も、回復の助けになるでしょう。
趣味や運動、ボランティア活動など、新しいことに挑戦すれば、少しずつ前向きな気持ちを取り戻せます。
まとめ
大切なチンチラとの別れは、誰にとっても心が張り裂けるような辛い瞬間です。
しかし、その悲しみの中で、チンチラへの感謝と愛情を形にする葬儀をすれば、きっと前向きな気持ちで新しい日々を過ごせるはずです。
飼い主様のご希望に合わせて選択し、心を込めた供養を行うことが、チンチラへの最大の愛情表現となるでしょう。