キュウカンチョウが死んだら行う安置・葬儀方法を紹介！珍しい鳥でも火葬はできる？

大切に育ててきたキュウカンチョウが死んだら、最後のお別れを心を込めて行いたい、でも具体的な手順がわからない……そんな不安をお持ちの飼い主様がいらっしゃるのではないのでしょうか。
このページではキュウカンチョウが死んだら行う安置の方法から、土葬や火葬といった葬儀方法まで、詳しく解説します。

キュウカンチョウが死んだ後の安置方法

まずは死んだキュウカンチョウの体をきれいにしてあげましょう。
濡れたタオルや柔らかい布を使用して、体の汚れを優しく拭き取ります。

死んでから時間が経つと死後硬直が始まるため、その前にキュウカンチョウの姿勢を整えてあげましょう。
目が開いている場合は、指で優しく閉じさせてあげると良いでしょう。

次に、遺体が無理なく入るサイズの箱を用意します。
箱の中にタオルなどを敷いて、亡くなったキュウカンチョウを安置します。

生き物の体は亡くなった後、時間の経過とともに腐敗が始まるため、その進行を抑えるために遺体を冷やす必要があります。
タオルや布でくるんだ保冷剤やドライアイスを箱の中に入れ、その上に遺体を静かに横たえます。
注意点として、保冷剤が溶けると水滴が発生しますので、遺体が濡れないようにこまめに新しい保冷剤と交換したり、水滴を拭き取ってあげましょう。
安置する場所は直射日光の当たらない涼しい場所を選びましょう。
窓を開けたままにしておくと、野良猫や他の野生動物が侵入して遺体が持ち去られる可能性があります。
そのため、窓を閉めてクーラーで室温を調整したり、遺体を保管している箱にしっかりと蓋をするなどの対策をしておきましょう。

キュウカンチョウが死んだ後の土葬

土葬は遺体を直接土に埋める葬儀方法です。
シャベルなどの最低限の道具があれば実施できるため、比較的安価な葬儀方法となります。
土葬ができる場所には法的な制限があります。
他人の土地や公共の場所での土葬は禁止されているため、必ず飼い主様の所有地で行う必要があります。
ただし遺体の腐敗に伴う臭気や害虫・害獣の発生による近隣トラブルのリスクには注意をしなければいけません。
また、引越しをする場合は遺体を掘り返して移動させる必要があり、これを怠るとキュウカンチョウのお墓参りができなくなってしまいます。

キュウカンチョウの体が小さい場合は、プランターに埋める方法もあります。
プランター葬は集合住宅でも実施可能で、引越しをする場合も簡単に移動できる利点がありますが、土量が少ないため遺体が土に還るまでに時間がかかります。
また、プランターの設置場所によっては、害虫や臭気の問題が室内に及んだり、ベランダでの洗濯物干しに支障をきたしたりする可能性もあります。

キュウカンチョウが死んだ後の火葬

キュウカンチョウを含むペットちゃんの火葬には、公営の火葬業者に依頼する方法と民営の火葬業者に依頼する方法の2つの選択肢があります。

公営の火葬業者に依頼する場合、葬儀の費用を抑えられる点がメリットです。
しかし、他のペットちゃんと一緒に火葬されるのが一般的なため、個別に丁寧な供養を希望される方には適さない場合があります。
そのため、大切なペットちゃんに悔いが残らないようお別れをしたり、火葬後の遺骨を返骨してもらいたい場合は、民営の火葬業者への依頼をおすすめします。

火葬当日はペットちゃんの遺体を火葬業者に預けるか、自宅まで業者が引き取りに来てくれる場合があります。また、自宅の近辺まで火葬車が来てくれる訪問火葬も注目を集めています。
一任個別火葬や立会個別火葬を選択した場合、火葬後に遺骨を返してもらえます。
また、供養を希望する場合は、業者が提携している寺院で供養してもらえる場合があります。

民間の火葬業者では主に3つの火葬方法が用意されています。

合同火葬
公営の火葬と同様に、他のペットちゃんと一緒に火葬する方法です。
個別火葬と比べてコストが少ない為、葬儀に掛かる費用を抑えたい場合に選ばれます。

一任個別火葬
他のペットと遺骨が混ざらないよう、個別で火葬する方法です。
事前に希望を伝えれば返骨してもらえますので、火葬後に手元供養を予定している場合はスタッフへの相談が必要になります。

立会個別火葬
火葬前に最後の挨拶ができたり、火葬後に収骨ができるプランです。
最後の時間をゆっくり過ごしたい、悔いが残らないように挨拶をしておきたいと考えている飼い主様におすすめのプランです。

キュウカンチョウも火葬に対応してもらえる

キュウカンチョウのような珍しいペットちゃんであっても火葬を依頼できます。
キュウカンチョウの火葬をお願いしようと考えている場合、珍しいペットちゃんでも火葬業者が受け付けてくれるのか不安になっている飼い主様がいらっしゃるかもしれません。

ペット葬祭業者の火葬設備によっては対応できるペットちゃんの大きさに制限がある場合もありますが、ペットちゃんとして飼育されている愛玩動物に関しては基本的に火葬が可能です。
法律上も、捕獲規制や国際取引に関わる規制のある動物でも、規制の適用前から飼育されていた場合は愛玩動物と見なされ、ペット葬祭業者で葬儀や火葬ができます。

例えば、サルはワシントン条約により輸入が規制されている動物ですが、規制以前からペットとして飼育されていた場合には、亡くなった後にペット火葬を申し込めます。
このように、法律や規制の対象となる動物であっても、愛玩動物として飼われていた場合には火葬が可能です。
キュウカンチョウもワシントン条約で輸入が規制されている動物です。ですが、規制前からお世話をしていた場合や、里親としてお迎えした場合は一般的なペットちゃんと同様に火葬をしてお別れができます。

まとめ

キュウカンチョウが死んだら清潔な布で体を拭き、死後硬直が始まる前に姿勢を整えましょう。
その後はタオルを敷いた箱に安置し、保冷剤で遺体を冷やして腐敗を防ぎます。
土葬は火葬と比較して費用を抑えられますが、飼い主様の所有地でのみ可能で、悪臭や害虫の発生には注意が必要です。
火葬は公営か民営の業者に依頼でき、特に民営では合同火葬から個別火葬まで、希望に応じたプランを選べます。
それぞれの方法のメリット・デメリットを考慮し、大切なキュウカンチョウにふさわしい送り方を選びましょう。