愛らしい見た目に加え、知的で社交的な性格を持つオウムは、小さなお子様からお年寄りまで幅広い世代に大人気です。
言葉を覚えたり、飼い主に甘えるその様子は、まるで家族の一員のような存在感を放ちます。
大切な家族の一員としてともに過ごしてきたオウムが死んだとき、多くの飼い主が深い悲しみとともに、次に何をすべきかわからない状況に直面します。
このぺージでは、オウムが死んだら最初に取るべき行動や火葬の方法について解説します。
オウムが死んだら姿勢を整え、涼しい場所で安置する
オウムが死んだら死後硬直が始まる前に安置をします。
安置をしてあげれば、きれいな姿で最後のお別れができます。
まず、オウムの遺体が入る適切な箱やケースを用意しましょう。
箱の中には柔らかいタオルを敷き、オウムの遺体を優しく寝かせます。
もし保冷剤があれば、薄手のタオルで包んで遺体の下に敷いてあげれば、遺体の腐敗を遅らせることができます。
保冷剤がない場合は、氷をビニール袋に入れ、タオルで包んで代用しましょう。
ただし、水滴が遺体に触れないように注意してください。
遺体を安置する部屋は、できるだけ涼しく、直射日光を避けた場所を選びましょう。
オウムの葬儀は土葬、火葬から選択する
オウムが死んでしまった後、その遺体をどのように扱うかは多くの飼い主様にとって大きな悩みとなるでしょう。
オウムを心を込めてお見送りする方法として、主に土葬と火葬があげられます。
オウムを土葬する際は、まず衛生面を考慮し、庭や自宅近くの土地を選ぶ場合は地面が十分深く掘れる場所を選びましょう。
土の中に生ごみを漁る動物が入らないよう、最低でも50cm以上の深さを確保し、遺体は防腐処理を施すか、布や紙に包んで埋めます。
土葬のメリットは遺体を自宅近くに埋葬すれば、いつでも思い出を偲ぶことができる点です。
しかし、デメリットとしては、所有する敷地内に十分な埋葬スペースがない場合は土葬ができないことや、所有する敷地以外の場所に埋めるのは法律で禁止されていること、悪臭や害虫が発生する懸念が挙げられます。
火葬はオウムとのお別れを大切にし、思い出を永遠に心に刻むための選択肢として注目されています。
火葬の形式によっては、人間のお葬式と同様に火葬前のお別れから拾骨ができ、オウムとの最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。
また、オウムの遺骨を自宅に持ち帰って、手元供養ができます。
火葬後の遺骨でネックレスなどのメモリアルアクセサリーに加工する飼い主様もいらっしゃいます。
このように、火葬をすれば日常生活の中でもオウムとのつながりを感じられるでしょう。
ペット火葬には主に3つの種類があります。
合同火葬
複数のペットちゃんを同時に火葬する方法です。
個別火葬よりも経済的負担を抑えられ、葬儀に掛かる時間も短くなります。
費用を抑えられるかわりに、火葬の立ち会いができず、返骨もされません。
一任個別火葬
ペットちゃんを一匹ずつ個別に火葬し、スタッフが遺骨を収集します。
他のペットちゃんと混在して火葬しないため、遺骨が混ざる問題を回避できます。
立ち会いはできませんが、事前の申し出れば返骨に対応してもらえる場合があります。
返骨を希望される場合は、必ず事前にペット火葬業者へ相談してみましょう。
立会個別火葬
飼い主様が火葬に同席し、火葬直前のお見送りから拾骨まで立ち会います。
人間と同様の丁寧な供養を希望される方に最適な選択肢です。
時間は多めに必要ですが、ゆっくりと悔いのないお別れの時間を過ごせます。
ペット火葬業者は様々な料金体系やサービス内容があり、初めて火葬を依頼される方は業者選びに戸惑うかもしれません。
希望の形で火葬ができるように、まずは複数の業者に連絡を取り、価格とサービスの詳細を確認するのがおすすめです。
記憶に残るお別れをするために、各業者の公式サイトを確認し、直接問い合わせて対応の様子をチェックしてみましょう。
オウムを火葬した後の供養方法について解説
火葬を終えて遺骨を返してもらった後は、家族と相談して希望に沿った供養をしましょう。ご自身の希望を優先すべきですが、近隣の生活環境なども考慮することもおすすめします。
ペット霊園での永代供養
ペット霊園では、共同あるいは個別の区画での納骨が可能です。
ペット霊園に納骨をすれば、お別れの区切りとしての実感が得られ、心の整理にも役立ちます。
また、定期的な参拝により、大切なオウムとの絆を感じ、寂しさを和らげることもできます。
ペット霊園ではスタッフがお墓を管理しますので、ご自宅で遺骨を管理する負担が掛かりません。
永代供養であれば飼い主様が亡くなられた後も、大切なオウムは安らかに眠り続けられるでしょう。
ご自宅での埋葬
ご自宅にお庭やプランターがあれば、遺骨を埋めてお墓を作ることも可能です。
費用を抑えて埋葬ができ、自然との調和も感じられる供養方法です。
遺骨を埋めた場所に、オウムの羽の色と同じ色の花を植える飼い主様もいらっしゃいます。
手元供養
小型の骨壺に遺骨を入れ、リビングなどに置いて供養する方法です。
住居の移転や非常時にも携帯しやすく、移動に費用が掛かりません。
ネックレスなどの装飾品として加工すれば、常に寄り添える形にして供養ができます。
散骨
遺骨を粉末状に加工し、自然の中へ散いて還す供養方法もあります。
すべての遺骨を散骨するのは寂しいと感じてしまう場合は、遺骨の一部を手元に残し、残りを散骨する供養方法も選択できます。
散骨は許可を得ている場所でしかできないため、散骨サービスを提供している業者への相談をおすすめします。
オウムが死んだあとのペットロスの乗り越え方
ペットロスの悲しみは、人それぞれ異なる形で現れ、その回復に必要な時間も個人差があります。
悲しみを抱えることは自然な感情であり、無理に気持ちを抑える必要はありません。
思い出の写真を見返したり、一緒に過ごした楽しい時間を日記に書き留めておけば、大切な思い出として心に刻むことができます。
同じような経験をした方々が集まるペットロスの会や、インターネット上のコミュニティに参加すれば、悲しい気持ちをわかち合える飼い主様に出会えるかもしれません。
また、生前に撮影していた写真をアルバムにまとめたり、余ったペット用品を他の飼い主様に譲渡するのも心の整理に役立ちます。
ペットロス専門のカウンセラーに相談するのも回復への一歩となるでしょう。
まとめ
大切な家族だったオウムとのお別れは、飼い主様にとって深い悲しみを伴う経験となるでしょう。
しかし、適切な方法で最後のお別れを行い、大切な思い出を心にお別れの挨拶をすれば、その悲しみを少しずつ乗り越えていけます。
オウムは人間の何倍もの愛情で飼い主様に尽くしてくれる存在です。
最後まで愛情深く接し、感謝の気持ちを込めてお別れをするのが、飼い主様としての最後の務めと言えるのではないでしょうか。
オウムとの思い出を大切に胸に刻みながら、前を向いて少しずつ悲しみを受け入れていきましょう。