カナリアはその美しい鳴き声と愛らしい姿から多くの人に愛されてきた小鳥です。
しかし、カナリアを含む小鳥は元気がない様子を隠すことがあり、突然死んでしまう場合も多いようです。
突然のお別れに直面したとき、どのように対応すればよいのかと不安になる飼い主様もいらっしゃるでしょう。
このページでは、カナリアが死んだら行うべきことを不安を解消できるよう解説いたします。
カナリアが死んだらまず初めに遺体を安置する
カナリアが亡くなった際、まずは遺体を自然な姿勢に整えてあげるのが重要です。
亡くなった直後は体が柔らかい状態ですが、時間が経つと死後硬直が始まります。
体が柔らかいうちに姿勢を整えてあげれば、きれいな姿で土葬や火葬ができます。
また、カナリアの遺体が汚れている場合は、軽く閉めらせたタオルやティッシュでやさしく汚れを拭き取ってあげましょう。
次にカナリアのサイズに合った箱を清潔な箱やケースを用意して安置します。
布やタオルを敷いて、カナリアの遺体を優しく包みましょう。
遺体の腐敗を遅らせて安置するために、保冷剤を薄手のタオルで包んで体の下に置きます。
夏は直射日光を避け、静かで涼しい場所に安置しましょう。
安置期間は一般的に1〜2日が目安です。
この時間は家族全員でカナリアに感謝とお別れの気持ちを伝える大切な時間となります。
感謝の言葉を掛けてあげたり、写真を撮ったり、手紙を添えるなど、死んでしまったカナリアにたくさんの気持ちを伝えましょう。
カナリアを感謝の気持ちを込めて火葬・埋葬する
感謝の気持ちを込めたお別れをするために、埋葬、火葬を選ぶ飼い主様がいらっしゃいます。
それぞれの特徴と注意点を見ていきましょう。
埋葬
カナリアの遺体を土葬し、自然に還すというシンプルな方法です。
カナリアのような小鳥であれば、敷地内に庭がなくてもプランターの中に埋葬できます。
しかし、埋葬はいくつかの問題点があるため注意が必要です。
遺体が土に還るまでに数十年掛かることがあり、その間に遺体がミイラ化したり、異臭を発生させる可能性があります。
また、埋めた場所が野生動物に掘り返されるリスクも考えられます。
さらに、公園や空き地などの公共の場所への埋葬は法律で禁止されているため、適切な場所選びが求められます。
火葬
カナリアを火葬する方法には主に3つの選択肢があります。
まず1つ目は「合同火葬」です。
この方法では複数のペットちゃんがまとめて火葬され、火葬後は合同で納骨されるため遺骨の返却はありません。
費用を抑えたい方には適していますが、個別の供養を希望する場合には向きません。
次に、「一任個別火葬」という方法があります。
こちらはペットちゃんを一匹ずつ個別で火葬を行い、遺骨を返骨してもらえる点が特徴です。
ただし、火葬のすべてを業者に一任する形式のため、火葬に立ち会ったり、お骨上げを行ったりすることはできません。
遺骨を手元に残し、後から飼い主様が希望する供養方法を選びたい方に向いています。
最後に紹介するのが「立会個別火葬」です。
この方法では火葬の立ち会いからお骨上げまでを行うことができ、人間の葬儀に近い形式で愛鳥を見送ることができます。
愛鳥を家族の一員として丁寧に送り出したい方に最適な方法です。
火葬サービスにはそれぞれ特徴があり、選択する方法によって対応内容が大きく異なります。
愛鳥との最後の時間をどのように過ごしたいかを考えながら、最適な火葬方法を選んでください。
火葬を選ぶ場合、悔いの残らない葬儀が行えるように信頼できるペット火葬サービスを探さなければいけません。
まずはカナリアを含む小型のペットちゃんの火葬に対応しているかを確認しましょう。
小型のペットちゃんの遺骨が残るように火葬をするためには技術が必要になりますので、技術が未熟な火葬業者によっては断られてしまう場合もあります。
また、飼い主様の悲しみに寄り添った葬儀をしてもらえるか確認するため、実際に電話やメールで問い合わせてみるのもよいでしょう。
さらに口コミや火葬事例など、実際に利用した人の体験談を参考にすると安心感が得られます。
また、メモリアルグッズの作成や合同供養祭の開催などのサービスがあるかも確認しましょう。
カナリアの遺骨を供養する方法は3種類
火葬後の遺骨をどのように扱うかも、悩むポイントの一つです。以下のような選択肢があります。
手元供養
専用の骨壺やペンダントに遺骨を納め、自宅で供養します。
また、遺骨以外にも、カナリアの羽や写真も一緒に大切に保管すれば、いつでも思い出に触れられるでしょう。
アルバムを作ったり、羽をアート作品にアレンジするなど、創意工夫を加えれば心温まる思い出として残せます。
ペット霊園での供養
ペット霊園に遺骨を納めるという方法もあります。
個別のお墓はもちろん、複数のペットがともに眠る「供養塔」や「合同墓」で永代供養をお願いする選択肢もあります。
ご自宅で遺骨を管理するのが難しい場合や、飼い主様に何かあった際に後を引き継ぐ人がいない場合には、ペット霊園での管理を検討するのが安心です。
散骨
散骨とは、火葬後の遺骨を細かく砕き、山や海といった自然の中に撒く供養方法の一つです。
自然に還るという形でペットちゃんを供養する散骨は、生前過ごした思い出深い場所に再び結びつく機会を与える新たな供養の形として今後ますます広がっていくでしょう。
散骨場所は法的な制約があるため、事前の確認や許可が必要になります。
また、散骨をサポートする業者が提供するプランや費用も多岐にわたり、予算や希望に合わせた選択が求められます。
大切なカナリアとの思い出を大切にして、お別れを受け入れる
大切なカナリアが死んでしまうと、飼い主様は大きな悲しみを抱えられるでしょう。
悲しみが深い場合には、同じような経験を持つ人と話すことで心が軽くなります。
お世話をしていたご家族全員で思い出を語り合い、カナリアが与えてくれた幸せな時間に感謝をしましょう。
ペットロスに特化したカウンセリングサービスや、インターネット上のペットロスコミュニティに参加するのも良い方法です。
寂しい気持ちを共有すれば、お別れを受け入れて新しい一歩が踏み出せるでしょう。
まとめ
カナリアが死んだらまずは遺体を丁寧に安置し、感謝の気持ちを伝える時間を設けましょう。
その後の供養方法としては、自然に還す土葬や、衛生面で安心な火葬が選択肢となります。
また、火葬後の遺骨をどのように扱うかについても、手元供養、ペット霊園での供養、散骨など、飼い主の気持ちやライフスタイルに合った方法を選択しましょう。
カナリアが家族にもたらしてくれた思い出を大切にし、その幸せを感じる時間を過ごすことが、飼い主様の心の癒しへとつながるでしょう。