キンクマハムスターはその愛らしい姿と穏やかな性格から、多くの家庭で愛される存在です。
しかしながら寿命が2〜3年と短く、突然のお別れにどう対応すればよいかわからないと悲しまれる飼い主様も少なくありません。
このページではキンクマハムスターが亡くなった際に必要な対応と、心の整理方法について詳しく解説します。
キンクマハムスターが本当に亡くなっているか確認する
キンクマハムスターが動かなくなった場合、まずは本当に亡くなってしまったのかを確認します。
キンクマハムスターは低温下で疑似冬眠状態に陥ることがあり、死後硬直と間違われる場合もあります。
キンクマハムスターが動かなくなった場合は、疑似冬眠の可能性を考えて様子を慎重に確認しましょう。
完全に死亡した場合、目や口が開いたままになっている場合があります。
一方で冬眠状態ではよく観察すると、胸が微かに上下し呼吸が確認できる場合があります。
また、ヒゲがわずかに動くこともあるため、慎重に観察することが重要です。
なお、死亡後は一定時間を経て死後硬直が始まり、皮膚の弾力が失われ、手足が固まってくる特徴があります。
もし飼育中のキンクマハムスターが寒い環境で動かなくなった場合、まずは速やかに温かい部屋に移動させ、両手で包み込んで体温で優しく温めてください。
その際はキンクマハムスターの体を優しくさすり、血行を促すよう努めてください。
カイロを使用して徐々に温めつつ、速やかに近隣の動物病院を受診しましょう。
動物病院への受診が難しい場合には、緊急措置としてカイロをタオルで包み、火傷を防ぎながらゆっくりと温め続けてください。
急激な温め方は避け、キンクマハムスターの状態に配慮しながら慎重に対応してください。
キンクマハムスターの遺体を適切に安置する
残念ながら亡くなっていることを確認した場合、遺体を適切に安置するのが重要です。
時間が経つと腐敗が進んでしまうため、遺体を冷却して保存し、できるだけ早く埋葬や火葬を行う準備をします。
キンクマハムスターの遺体を安置するために、清潔で適切なサイズの箱を用意しましょう。靴箱や小型の段ボール、ティッシュの空き箱、または保存容器などで代用できます。
箱の内側には柔らかい布やキッチンペーパーを敷き、遺体を丁寧に包んで保護してください。
特に段ボールやティッシュ箱は通気性があり、すぐに用意がしやすいためおすすめです。
箱に入れた後は、体を清潔な布で拭き取ってあげるとよいでしょう。
その後で箱の周囲に保冷剤を置き、涼しい場所で遺体を保管します。
注意点として、ドライアイスを使用する場合は結露が体に触れないようにガーゼで包むなどの工夫をしましょう。
キンクマハムスターとのお別れの方法を選択する
キンクマハムスターとの最後のお別れとして心を込めた供養を行いましょう。
供養方法は生活環境や飼い主様の考え方に応じて、適切な方法を選びます。
土葬
飼い主様のお庭や敷地内にキンクマハムスターの遺体を埋める葬儀方法です。
お庭がないご家庭では、大きな植木鉢を使って埋葬するプランター葬も選択肢の一つです。
埋めたプランターでお花や植物を育て、供養することもできますが、臭いや衛生面の配慮が必要になります。
動物が掘り返してしまわないよう、深さを確保し、土をしっかり盛ることが必要です。
また、公園や公共地での土葬は法律で禁止されているため注意が必要です。
火葬
最近ではペット火葬サービスを利用する飼い主が増えています。
サービスの内容によりますが、ペット火葬では人間の火葬と同様に感謝の気持ちを伝える時間や、拾骨をする時間が作られており、悔いのないお別れの瞬間を過ごせます。
火葬後のお骨は手元に置いて供養したり、ペット霊園に納めることも可能です。
キンクマハムスターを火葬する場合は3つの方法から選択する
キンクマハムスターのような小動物でも、ペット火葬サービスを利用することで丁寧な供養が可能です。火葬方法やサービス内容にはいくつかの選択肢があります。
合同火葬
他のペットと一緒に火葬を行い、遺骨は返却されず、合同供養される方法です。
費用を抑えたい方におすすめですが、遺骨を残せない点がデメリットです。
一任個別火葬
キンクマハムスター一匹のみを火葬する方法です。返骨してもらう場合は事前相談が必要になります。
合同火葬より費用は高くなりますが、遺骨を受け取ることができるため、手元供養や納骨を考えている飼い主様は個別火葬の選択がおすすめです。
立会個別火葬
火葬車が自宅の近辺に訪問し、その場で火葬が行われます。
移動の手間が掛からず、キンクマハムスターとの思い出を作ったご自宅の近くで最後のお見送りができます。
また、火葬から拾骨まで立ち会いができるため、人間の葬儀とほぼ同じ形で最後の時間を過ごせます。
キンクマハムスターのような小動物を遺骨が残るように火葬するのは技術が必要になります。
そのため、キンクマハムスターの遺骨を返骨してほしい場合は小動物の火葬事例を持つ業者を選ぶ必要があります。
大切なキンクマハムスターを希望する形でお見送りできるよう、費用だけでなく、過去の実績や葬儀内容も確認しながら依頼する業者を決めましょう。
キンクマハムスターとお別れした悲しみとゆっくり向き合う
大人しく、人懐っこいキンクマハムスターとのお別れは飼い主様の心に大きな空白を残すものです。
悲しい気持ちを受け入れ、家族や友人と悲しみや寂しさを共有しながら少しずつ心を癒していきましょう。
ペットロスから立ち直るためには「また新しいハムスターを飼えばいい」と考えを変えるのではなく、亡くなったキンクマハムスターの存在を尊重し、限りある命に感謝してから新しいハムスターのお迎えを検討しましょう。
まとめ
キンクマハムスターが本当に亡くなったのかを慎重に確認し、安置や供養の準備を整えることがお見送りの第一歩です。
そして、プランター葬や火葬といった供養方法から、飼い主様とご家族の希望に合った方法を選びましょう。
キンクマハムスターの最後を心を込めて見送り、適切に供養してあげれば、深い悲しみを少しずつ癒せます。
キンクマハムスターが与えてくれた楽しい思い出や愛情を振り返り、その小さな命に感謝の気持ちを伝えれば、心に少しずつ平穏が戻ってくるでしょう。