大型犬が死ぬ前に見せる症状と最期の見送り方を紹介

笑顔の犬

大型犬が体調を崩したら「体調不良」か「命にかかわる症状なのか」を見極めましょう。

特に大型犬は小型犬より早く老化することもあり、寿命が短い傾向があります。

単なる老化や体調不良と見逃したことが、一生の後悔になることも考えられます。

悔いなく見送れるように、何より愛犬が幸せな気持ちで寿命を迎えられるように、死ぬ前に見られる症状や見送り方についてご紹介します。

寿命が近づいた大型犬が死ぬ前に見せる症状や注意が必要なサイン

舌を出す犬

死ぬ前の大型犬には「呼吸の乱れ」「痙攣」のような症状が見られます。

また、体調を崩す以外にも行動に違和感を感じることが増えたら注意が必要です。

呼吸が乱れている・苦しそうに顎をパクパクさせている

愛犬の呼吸が乱れている場合は、寿命が近づいている場合が多いです。

症状考えられる原因
呼吸のペースが大幅に乱れている。
(1分程度の短い時間で浅い呼吸から深い呼吸になり、無呼吸になる)
チェーンストークス呼吸
呼吸が止まった後に「下あごをパクパクと動かす」「呼吸は止まっているのにうめき声を発した」下顎呼吸

チェーンストークス呼吸は死期が近づいている犬に見られる呼吸で、この呼吸を初めてから数分~数時間程度で亡くなる可能性が高いです。

また、下顎呼吸は一見すると苦しそうに見えますが、犬の体が酸素を取りこもうとして起こす生理現象です。

愛犬の呼吸が乱れている場合は「スポイトで数滴水を飲ませる」などの方法で口を湿らせて、呼吸しやすくなるようにサポートしましょう。

また、目を離している間に亡くなってしまうことがないように、そばでしっかりと見守ってあげることが何より重要です。

食欲がなくなる・水を飲まなくなる

犬はストレスや環境の変化、老化などが原因で食欲を失くすこともありますが、下痢や嘔吐の症状があるなど体調不良で食欲を失っている場合は注意が必要です。

誤飲などが原因の腸閉塞やその他の深刻な臓器のトラブルなどが考えられるため、動物病院で診察してもらいましょう。

痙攣・発作を起こす

最期が近づいた犬は痙攣や発作を起こすことがあります。

苦しんでいる愛犬が心配になり、体をさすったり支えたりしたくなるかもしれませんが、痙攣している犬に触れるのは噛みつかれる危険性があります。

特に大型犬の場合、噛みつかれると大ケガに繋がる可能性があります。
痙攣中に壁などにぶつからないようにクッションを敷き、そばで見守ってあげてください。

普段と違う行動を取る

死期を悟った犬は「普段はしない遠吠えをする」「体調が持ち直して甘えてきた」など、普段と違う行動を取ることがあります。

旅立つ不安なのか、最後に感謝を伝えたいのか、行動の理由は犬にしかわかりませんが、体に負担を掛けないように注意しながらゆっくりと相手をしてあげると良いでしょう。

後悔しない大型犬の看取り方

上を向いている犬

愛犬が亡くなるまでに飼い主様がしてあげられることはたくさんあります。

最期を迎える場所は飼い主様が決める

お家で最期を看取るか、病院に連れて行って少しでも痛みを和らげる処置をしてもらうかは飼い主様に決定権があります。


愛犬の様子を見て、どちらが後悔しない方法か選ぶことをおすすめします。

また、大型犬の場合は搬送も判断材料に入れて考えましょう。


移動は愛犬の体に負担を掛けることもあるため、最後の時間を迎えるまでお家でゆっくり過ごした方がいいこともあるためです。

そばで見守り、愛犬の挨拶に応える

「旅立つ瞬間にそばに居られなかった」「感謝を伝えられなかった」のような後悔を抱えないためにも、手を施したら、お別れまでゆっくり見守ってあげることも大切です。

犬は死ぬ前に挨拶をすると言われています。

SNSでも「家族の顔を見て吠えてから亡くなった」「ずっと寝たきりだったのに、亡くなる前には元気を取り戻して散歩に行きたがった」などの体験が語られています。

旅立つ前の愛犬が何を思っていたのかはわかりません。

しかし、家族を思って起こした行動であることは予測できます。

その気持ちに応えられるよう、出来る限りそばで見送ってあげてください。

大型犬が亡くなるまでに準備しておきたいこと

本を読んでいる犬

犬が亡くなった場合はお葬式をして火葬し、希望の方法で供養してあげましょう。

ただし「大型犬を火葬できる業者は限られる」「安置できる棺の調達が大変」なことを覚えておきましょう。

事前の下調べと準備をするのがおすすめです。

火葬・葬儀の方法を考えておく

大型犬の場合は火葬を依頼できないケースがあることに注意が必要です。

事前に火葬を依頼できるか確認しておくことをおすすめします。

「体重で断られるケース」

港区では引き取りできるペットちゃんの体重は25㎏未満と制限があります。

これは一般的に「大型犬」に分類される犬は基本的にオーバーしてしまうため、別の火葬方法を考える必要があります。

このように、自治体によっては大型犬の火葬を依頼できない場合もあるため、事前に調べておきましょう。

※参考サイト
「犬や猫などのペットが亡くなったとき」港区

「体高で断られるケース」

火葬業者に依頼する場合でも「火葬炉に納まらない」などの理由で火葬を断られるケースがあります。

サイトを確認すれば「大型犬も火葬できるか」「大型犬の火葬実績があるか」がわかるので、気になる業者があれば確認してください。

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大型犬の安置は事前準備が必要

棺、もしくはダンボールは事前に用意しておくことをおすすめします。

大型犬の体高(足から背中までの高さ)は60cm以上ある場合が多いですが、それほど大きいサイズの箱がご家庭に常備されていることは少ないはず。

SNSでも大型犬の葬儀の際に「棺の調達に苦労した」と投稿している方が多く見受けられました。

大きいサイズのダンボールは通販やホームセンターで購入できます。

専用の棺や大き目のバスケットケースなど、大切な愛犬のための棺は事前に用意しておくのがおすすめです。

大型犬が亡くなってから火葬までの流れ

ブラッシングされる犬

愛犬の旅立ちを見送ったら、安らかに眠れるように供養の準備を整えてあげましょう。

火葬までにすることは「火葬業者に依頼する」「安置の準備を進める」「遺体をきれいにして安置する」ことの3つです。

火葬業者を選び、依頼する

大型犬を火葬する場合は、火葬業者に依頼しましょう。

お住まいの自治体によっては引き取りできるペットちゃんの体重に制限がある場合があり、引き取られないケースも多いためです。

そのため、業者を選ぶ際には以下のポイントに注目して選ぶことをおすすめします。

・大型犬の火葬実績がある
・料金設定がわかりやすく、納得できる
・見送り方の希望を聞いてくれる

遺体をきちんと安置すれば、2~3日はきれいな状態で遺体を保管できます。

その間に複数の業者を比較して選ぶのもおすすめです。

ハピネスは相見積もりやご相談を無料で承っています。

大型犬のお見送りについて不安なことがある場合はお気軽にご相談ください。

安置の準備を進める

愛犬の遺体を安置するために必要な品は以下の通りです。

必要な品概要
ダンボールなどでも可
ペットシーツ・タオル替えも余分に用意する
ドライアイス・保冷剤・溶ける前に交換できるように多めに。 
・タオルなどで巻いて直接当てないようにする
お供え物花・おやつなら一緒に火葬できる
綿球必須ではないが、あると便利

遺体からは体液が漏れ出ることがあります。

その際に遺体や棺を汚さないために、ペットシーツやタオルなど替えられるものを敷いておくと便利です。

また、大型犬は体が大きい分、流れ出る体液も量も多いです。

替えのシーツは多めに用意することに加え、綿球を鼻やお尻に詰めるのもおすすめです。

遺体をきれいにし、火葬まで冷やす

棺の準備が終わったら、ペットちゃんの体をきれいにしてあげましょう。

固く絞ったタオルで体全体をきれいに拭き、毛並みが乱れていたらブラッシングをします。

この際、ペットちゃんの体に水分が残っていると遺体が傷みやすくなるため注意が必要です。

「遺体を冷やす」

ペットちゃんの遺体を棺に納めます。

その後、遺体のお腹と頭を中心に保冷剤を設置して冷やします。

これで遺体の安置は完了です。

火葬の時間までペットちゃんがきれいな姿で過ごせるように「保冷剤の交換」「汚れたシーツの交換」を忘れないようにしてください。

大型犬の火葬後にすること

犬を火葬した後は「供養」と「死亡届の提出」「マイクロチップの登録解除」を行います。

特に死亡届の提出・マイクロチップの登録解除は死亡確認から30日以内に必ず行う必要があるため、忘れないようにしましょう。

もし忘れた場合、20万円以下の罰金を科せられる可能性があるので注意してください。

より詳しい安置方法や、亡くなった後の手続きについて知りたい場合は、以下のコラムを参考にしてください。

まとめ

犬は亡くなる前に「呼吸の乱れ」や「食欲の低下」などの症状を見せることも多いです。

ただの体調不良と間違って判断すると、お見送りに後悔を残す可能性があります。

そのため、愛犬の行動に違和感を感じた場合は動物病院に連れていくことをおすすめします。

また、愛犬が最期を迎える際は出来る限りそばに居て、愛犬と悔いなくお別れできるようにたくさん声をかけて見送ってあげてください。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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