ペットちゃんが亡くなった後、お世話になっていた動物病院に知らせるべきか悩んでしまう飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
長年通っていた動物病院の獣医さんへの報告はすべきか、親戚ではないのでする必要はないのではと迷ってしまいますよね。
動物病院への連絡が必要となるケースを確認しておけば、飼い主様は自信を持って行動でき、心の整理をスムーズに進められます。
このページでは、ペットちゃんを亡くした後の動物病院への連絡について、その必要性や適切な方法を詳しく解説します。
ペットちゃんとの思い出の場所の一つである動物病院との適切な関わり方を、一緒に考えましょう。
ペットちゃんが死んでも必ず動物病院に連絡する必要はない
ペットちゃんが亡くなったあと、必ず動物病院へ連絡する必要はありません。
ペット保険会社のSBIプリズム少額短期保険株式会社が160名の回答者に行ったアンケートによると、現在どのくらいの頻度で動物病院に通っていますか?という質問に対して89%が半年に1回以上動物病院に通っていると回答した結果が発表されました。
※参考サイト
「【ペット調査2022】ペットの健康管理に関する調査を実施~半年に1回以上動物病院に通っている方が約9割~」SBIプリズム少短
この「半年に1回」を「これくらいなら覚えてもらえてないだろうから…」と考えるか「お世話になったのだから挨拶はしておきたい」と思うかは飼い主様の判断にゆだねられます。
気がかりなら挨拶することをおすすめします
ペットちゃんの体調が悪くなったときだけでなく、トリミングの際にも動物病院を利用される飼い主様がいらっしゃいます。
ペットちゃんが健康に過ごせるように一緒に見守ってくださった、動物病院へ感謝の気持ちを伝えたいと考える方は多いのではないでしょうか?
飼い主様自身の心境や状況に応じて、挨拶をするかどうかを決めるのが良いでしょう。
しかし「別にいい」と決めておらず、迷っている場合は挨拶した方が気分がスッキリするはずです。
動物病院へ連絡するタイミングですが、特に決まりはありません。
飼い主様の気持ちの整理がついた時点で連絡をして、挨拶をしましょう。
もし将来的に再びペットちゃんを飼う可能性がある場合や、他にもペットちゃんがいる場合は、動物病院との良好な関係を維持するためにも、感謝の気持ちを伝えておくことは有益です。
ペットちゃんが死んだ際の挨拶方法は?電話や手紙、直接訪問から選ぶ
ペットちゃんの訃報を動物病院に伝える方法は電話や直接訪問して挨拶、手紙の送付が挙げられます。
【電話で伝える場合】
電話で連絡する場合は、病院のスタッフが落ち着いて対応できる時間帯を選びましょう。
例えば、平日の午前中など、比較的来院者が少ない時間を選ぶのがおすすめです。
飼い主様も落ち着いて話すことができ、スタッフへ十分な挨拶ができます。
【直接訪問して伝える場合】
直接訪問して口頭で伝える場合も、電話と同様の配慮が必要です。
混雑している時間帯を避け、スタッフとゆっくり話ができる時間を選びましょう。
これは気持ちを丁寧に伝えるため、また病院側の業務に支障を来たさないためにも重要です。
【手紙で伝える場合】
手紙で伝える方法は直接対面でのコミュニケーションが難しい、あるいは気持ちの整理に時間がかかる方に適しています。
手紙なら飼い主様のペースで言葉を選び、感謝の気持ちを丁寧に綴ることができます。
また、動物病院側も落ち着いて読め、相手の時間を奪わずに済みます。
どの方法を選択するにせよ、最も重要なのは気持ちを誠実に伝えることです。
長年のケアに対する感謝の気持ちや、ペットちゃんとの思い出を共有すれば、動物病院のスタッフも心からの共感を示してくれるでしょう。
動物病院にお礼は渡すべき?お礼の品は必ず渡す必要はない
動物病院に感謝の言葉とあわせて、お礼の品を送っても問題ありません。
しかし動物病院では倫理的な理由から金品の受け取りを禁止している場合があります。
これは「金品を受け取ったから丁寧な診察をしている」という誤解やトラブルを防ぐためです。
菓子折りなどのお礼の品を贈ることに悩むよりも、心からの感謝の言葉を伝えることが大切です。
お礼の品は何を渡すのが良い?
クッキーなどの菓子折りを贈る場合、その内容にも配慮が必要です。
賞味期限が短い生菓子など、保管に手間の掛かる冷蔵品は避けましょう。
おすすめは、常温で一定期間保存可能な、個別包装のお菓子です。
筆者の友人は動物病院の受付で、感謝の言葉とともに手土産を渡したそうです。
その後、ペットちゃんとの思い出話に花が咲き、帰り際には励ましの言葉も頂いたそうです。
お礼の品を渡せたことに加えて「スタッフと気持ちを共有できたことが大きな慰めになった」と友人は話していました。
直接感謝を伝えられたことが、友人の心の整理につながったのではないかと筆者は思います。
感謝の気持ちを伝える「方法」にこだわるよりも、真摯な「思い」そのものが大切だということが伝わるエピソードとして、筆者の胸に残っています。
ペットちゃんが亡くなった後、動物病院への挨拶のタイミングはいつ?
ペットちゃんが亡くなった後の動物病院への挨拶のタイミングに明確な期限や決まりはありません。
まずは悲しみが少し和らぎ、冷静に状況を受け止められるようになりましょう。
気持ちが落ち着いたら、動物病院の状況を考慮しながら挨拶の予定をたてましょう。
いつ頃行けば迷惑にならない?
動物病院の混雑時期や繁忙期を避け、比較的落ち着いている時間帯を選ぶことが望ましいです。
例えば、平日の午前中や、診療時間終了間際などが適しています。
他にもペットちゃんがいる場合は、次の診察や予防接種の際に挨拶するのも一つの方法です。
その逆に、年末年始や長期休暇前など、忙しい時期や祝日は避けた方が良いもあります。
そして仕事や家庭の状況が落ち着いている時期を選ぶことで、より余裕を持って対応できるでしょう。
どうしても日付があわない場合は、手紙を送るのも手です。
飼い主様のペースで準備できるうえ、読むタイミングも相手が選ぶことができます。
動物病院以外のサービスにも忘れずに連絡をする
ペット保険に加入している場合は、保険会社への死亡報告と解約手続きの連絡が不可欠です。
解約を怠ると保険料が継続して発生してしまいます。
また、未請求の医療費がある場合は、この機会に忘れずに請求しましょう。
他に連絡した方が良い場所は?
ペットちゃんを通じてお世話になった方々への連絡も大切です。
散歩仲間やペットちゃんの友達、トリマー、ペットシッター、ペットホテルなどが該当します。
特に予約済みのサービスがある場合は、速やかにキャンセルの連絡をしましょう。
親しかったトリマーさんには、これまでの感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。
火葬を行う場合は、ペット火葬業者への連絡が必要です。
できるだけ早く連絡し、ご遺体が良好な状態で火葬できるよう手配しましょう。
悲しみの中にあっても、これらの手続きを忘れずに行うことが、ペットちゃんへの最後の責任ある行動となるでしょう。
まとめ
ペットちゃんが亡くなった後の動物病院への連絡は、飼い主様の判断に委ねられます。
必ずしも必要ではありませんが、長年お世話になった感謝を伝えたい場合は、電話や直接訪問、または手紙で連絡します。
挨拶のタイミングに決まりはなく、気持ちが落ち着いてから行うのが望ましいです。
お礼の品を贈る場合は、病院の方針を考慮し、負担にならないものを選びましょう。
挨拶をすれば心の整理がつきやすくなり、将来的にも動物病院との良好な関係を維持できるでしょう。