ペットちゃんが亡くなった後、その遺品をどう扱うべきか悩んでいませんか?
遺品を保管し続けるか手放すか、この決断は多くの飼い主様が葛藤する問題でしょう。
遺品に対する考え方は飼い主様によって異なるかもしれません。
しかし、遺品を処分したり、他の飼い主様や保護団体に寄付をすればペットちゃんを亡くした事実を受け入れやすくなります。
このページではペットちゃんの遺品の片付け方や、考え方について解説しています。
大切なペットちゃんとの思い出を悔いなく手放せるように、最適な方法を見つけてみましょう。
ペットちゃんの遺品は、心の整理ができるまで片付けなくてもいい
ペットちゃんの遺品は心の整理ができるまで無理に手放す必要はありません。
思い出の品は一度処分してしまうと二度と戻ってこないからです。
遺品の整理には期限がありませんので、時間をかけてご家族で話しあい、みんなの気持ちが整理できるまで保管しておいても問題ありません。
手を合わせられるように、遺影の近くにお供えしておくのも良いでしょう。
遺品の保管方法
ペットちゃんの遺品を残しておく場合は、汚れを拭き取って清潔にしてから保管しましょう。
特に首輪やリードなど毎日使用していたものは、そのまま保管するとカビや雑菌が繁殖して変色、腐敗して捨てざるを得なくなる可能性もあるからです。
クリーニングしてきれいにしておくことで、カビや雑菌の繁殖を防止できます。
【湿気に弱い品はきちんと対策を】
飼い主様の中には、ペットの毛や羽、爪、ヒゲなど体の一部を遺品として残しておきたいとお考えの方も少なくありません。
ペットの体の一部を残しておく場合は、保管ケースに入れておきましょう。
ペットの毛やヒゲ、羽は湿気に弱く、カビが発生する可能性があります。
気密性が高い箱で保管すれば中のものを害虫や湿気から守ることができます。
他にも、ジップロックに防虫剤や和紙を入れたものに保管する方法もあります。
気持ちが落ち着いたらペットちゃんの遺品整理を始める
気持ちが落ち着いたら遺品整理を始めましょう。
キャットタワーやゲージなどの大型の遺品は汚れを拭き、自治体のルールに従って処分します。
お気に入りのおもちゃや洋服は思い出が詰まっており、手放すのが難しいかもしれません。
おもちゃや洋服が大量にある場合は、その中で一番お気に入りのものを1つ~3つに絞って保管するなどのルールを決めて整理しましょう。
【ペットちゃんの遺品を処分する方法】
フード、トイレシートなどの消耗品を処分する場合は可燃ごみとして、分別して出してください。
針などの医療器具は、かかりつけの動物病院へ返却しましょう。
このように、ペットちゃんの遺品は種類によって適切な処理方法が異なります。
ペットちゃんとの思い出を振り返りながら、丁寧に遺品整理を進めましょう。
ペットちゃんの遺品を罪悪感なく処分する方法はある?
ペットちゃんが大好きだったおもちゃや洋服は、飼い主様にとっても特別な思い出の品です。
ゴミとして処分することに罪悪感を感じてしまう場合は、お焚き上げや寄付をして手放しましょう。
お焚き上げをする
お焚き上げすれば手放しづらい品も手放しやすくなり飼い主様の心に区切りをつける助けになります。
お焚き上げは一般的には神社やお寺で執り行われますが、業者に依頼する方法もあります。
ただし、すべての神社やお寺がペットちゃんのお焚き上げに対応しているわけではありません。
そのためお焚き上げを希望する場合は、必ず事前に神社やお寺に連絡して相談しましょう。
ペットちゃんを飼っている人や保護団体に寄付する
まだ消費期限が残っているペットフードやトイレシートなどがあれば、他の飼い主様や動物保護団体への寄付をおすすめします。
ゴミとして処分するのではなく、生きている他の動物たちの命に役立てることで、飼い主様にとって心の安らぎとなるでしょう。
寄付を考える際は、消費期限が本当に切れていないか、未使用のものであるか、使用済みであっても十分に使用できるものかを必ず確認してください。
送り先のペットちゃんはもちろん、亡くなったペットちゃんにも敬意を込めて、丁寧に扱い、心を込めて寄付をしましょう。
遺品の寄付は、ペットロスの悲しみを乗り越える一助となり、同時に社会貢献にもつながる意義深い選択であると言えます。
被毛などはアクセサリー、キーホルダーへのリメイクもおすすめ
ペットちゃんの毛や爪を携帯しやすい物にリメイクすれば、ペットちゃんといつも一緒に過ごせます。
ブラッシングで集めた毛や爪切りの際の爪は、貴重な形見となります。
ペットちゃんが旅立った後も、その存在を身近に感じられる大切な材料となるのです。
集めた毛でフェルト人形を作ったり、ストラップやペンダントにすれば、雑貨やアクセサリーとして身に付けられます。
世界で一つの思い出の品
筆者の友人はペットちゃんの毛でアクセサリーを作りました。
アクセサリーを作った主な理由は、愛犬との思い出を形として残すためでした。
おもちゃなども大切な遺品でしたが、世界で一つだけの記念品が欲しいと希望していたそうです。
また、アクセサリーという形態を選んだのは、日常的に身につけられるからと言っていました。
さらに、アクセサリーは長期保存が可能で、劣化の心配が少ないという実用的な面も魅力的です。
筆者は友人の話を聞いて、遺品をリメイクした物はより直接的な繋がりを感じられると考えました。
ペットちゃんの毛や爪をリメイクすることは、ペットちゃんとの絆を忘れないための方法だと筆者は感じました。
ペットちゃんの毛を遺品にする場合は火葬前に取っておく
火葬を選択する場合は、事前にペットちゃんから毛や爪を取っておくことが重要です。
火葬後は骨しか残りませんので、必ず火葬前に収集してください。
また、骨を使って何か作りたい場合は、火葬場で収骨が可能かどうか事前にスタッフへ確認しておきましょう。
ペットちゃんの毛や爪を保管する際は、清潔に保つことが非常に重要です。
ペット用品の製造・販売を行う株式会社テラモトのブランドサイト「OPPO」では、抜け毛をそのまま放置すると、ペットの毛についたフケを餌にダニやノミが繁殖する可能性があると説明しています。
※参考サイト
ペットの毛や爪は保管する前に、やさしくすすぎ洗いをしたり、アルコールティッシュなどで表面を拭いてから保管しましょう。
ペットちゃんの遺骨を使ったアクセサリーについて、以下のコラムでも紹介しています。
まとめ
ペットちゃんの遺品整理は飼い主にとって心の葛藤を引き起こす作業になるかもしれません。
遺品整理は急がず、心の準備ができてから始めましょう。
大型の遺品は他の飼い主様にあげる、身の回りの物はリメイク、消耗品は寄付など、種類によって整理方法を変えるのもおすすめです。
飼い主様の気持ちが落ち着いてから、ペットちゃんの遺品を整理するようにしましょう。