ペットちゃんとの夏場のお別れは、心の準備と素早い対応が重要になります。
飼い主様はご遺体を丁寧に安置して、可能な限り生前の姿に近い状態で保つ必要があります。
夏場にペットちゃんが亡くなってしまったら、ご遺体を冷やしながら安置し、速やかに火葬の手続きを進めることが大切です。
こちらのぺージでは夏場でもペットちゃんのご遺体をきれいな状態で安置する方法をご紹介します。
夏場のペット火葬について準備をしておきたい方は、ぜひこのページを参考にしてください。
夏場のペットちゃんの火葬はご遺体の温度管理や湿気に気を付ける!
気温が高い夏はペットちゃんのご遺体の腐敗が早く、悪臭が発生しやすくなります。
まずはご遺体を冷やして、腐敗の進行を抑えましょう。
夏場のペットちゃんの遺体安置方法
まずはご遺体を清潔な布やタオルで包み、ビニール袋に入れます。
これにより体液の漏出を防ぎ、空気に触れて悪臭を発生させるのを防止します。
そして遺体の下に吸水性の高いペットシーツや新聞紙を敷けば、体液の漏出による臭いの発生を抑えられます。
・ご遺体の冷やし方
次にご遺体を冷却します。
腐敗の進行を抑えるためには、ドライアイスや保冷材の使用が有効です。
ドライアイスは直接皮膚に触れないよう、タオルなどで包んでから使用してください。
これらを遺体の周囲、特に腹部や首の周りに配置します。
・冷蔵庫での安置も可能
小鳥やハムスターなどの小型のペットちゃんなら、家庭用冷蔵庫に入れて安置しても問題ありません。
食品とご遺体が触れないように気を付けながら冷蔵庫の中で保管しましょう。
・安置後は涼しい場所で保管する
また、エアコンを常時稼働させた部屋で遺体を安置することも効果的です。
室温をおよそ20度以下にすることを目安に、涼しい場所で安置してあげましょう。
扇風機を併用して空気を循環させれば、より効果的に冷却できます。
さらに湿気対策も重要になります。
エアコンの除湿機能を使用したり、こまめな換気を行いましょう。
直射日光を避けるため、カーテンやブラインドは閉め、遺体を暗く涼しい場所に安置してください。
これらの方法を組み合わせれば、夏場でもペットちゃんのご遺体をより長く、そして尊厳を保った状態で安置できます。
ご遺体を清潔に保つためにこまめに体を拭き、タオルやシーツを交換
ご遺体はできるだけこまめに拭いて、汚れたタオルやペットシーツは交換しましょう。
ご遺体は筋肉の弛緩などにより、体内の血液、体液、排泄物が外部に漏れ出しやすくなります。
これらが遺体やタオルやシーツに付着すると腐敗の進行が早まり、衛生面でも問題が生じます。
適切にご遺体を冷却していても、不衛生な状態で長時間放置すると、悪臭が発生してしまいます。
臭いの原因がご遺体の腐敗によるものか、不衛生な状態によるものなのかを見極めるのが大切です。
状況を正確に把握し適切な遺体管理を行えば、ペットちゃんをきれいな状態で火葬してあげられます。
夏場のペットちゃんの火葬はご遺体が傷んでしまう前に依頼しよう
高温多湿の環境下では、ペットちゃんの遺体の腐敗は急速に進行します。
そのため火葬はできれば1〜2日以内に行うのを推奨します。
腐敗が進行すると、病原菌の増殖につながる可能性があるためです。
さらに、不快な臭いが発生しやすくなるだけでなく、衛生上のリスクも伴います。
そのため、ご遺体の冷却と火葬は衛生的に葬儀をするための重要な手段となります。
また、大切なペットちゃんのご遺体が腐敗し、体液がにじみ出ている光景を目の当たりにすることは、飼い主様にとって辛い経験になってしまうでしょう。
早めの火葬は、精神的苦痛を軽減する役割も果たします。
大切な家族の一員であったペットちゃんとの最後の時間を、後悔なく過ごすためにも、これらの点を十分に考慮し、準備を整えることが大切です。
夏場の火葬は飼い主様も熱中症に注意!対策を解説
夏場に注意することは亡くなったペットちゃんに関する問題だけではありません。
飼い主様の熱中症対策も忘れずに行いましょう。
筆者の友人は8月に愛犬の火葬を行いました。
火葬車に家の近くまで来てもらったそうですが、当時の気温は35度を超えていたそうです。
ご遺体を腐敗させないよう冷やすのも大変だったそうですが、何より困ったのは外の気温だったと言っていました。
真夏の昼はアスファルトから日光が強く照りかえします。
友人は火葬中は外で待機していたそうですが、途中で軽いめまいと頭痛がしたそうです。
このように、夏場はただ待機しているだけで体力が奪われ、熱中症のリスクが付きまといます。
飼い主様の熱中症対策と、万が一発症したときの対処法
夏の熱中症対策は非常に重要な課題です。
安全にペットちゃんをお見送りできるよう、熱中症対策を心掛けましょう。
・まずはこまめな水分補給が大切です
まず、水分補給は最も重要です。
冷たい水を用意し、こまめな水分摂取を行いましょう。
訪問火葬は屋外で行いますが、体調が悪くなる前に涼しい場所に移動しましょう。
また、夏場は訪問火葬を依頼する場合、出来る限り家の近くに来てもらって火葬の間は家の中で待つことも検討しましょう。
室内では扇風機やエアコンを適切に使用し、体を冷やせる空間を準備しておきます。
・熱中症になってしまったら涼しい部屋に移動して体を冷やす
万が一熱中症の症状が現れたときは涼しい場所に移動し、服を緩めて体を冷やします。
体温を下げるために、首筋や手首に濡れタオルを巻いたり、顔に当てたりするのも有効です。
大量に汗をかいている場合は塩分と糖分を補給できるスポーツドリンクや、食塩水を飲みましょう。
※参考サイト
熱中症に十分注意を払い、体調に配慮しながらペットちゃんをお見送りしましょう。
急いでいても火葬業者は料金やサービス内容を調べてから選ぶ
ペットちゃんの火葬を急ぎ、誤って悪質な業者に依頼するとトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
トラブルを避けるために、料金面やサービス内容を確認して複数社と比較するのをおすすめします。
・適正な料金設定をしているか
まずは火葬サービスの料金設定を慎重に確認しましょう。
他社と比較して極端に料金が安い業者は注意が必要です。
初めは低価格な料金を紹介されたものの、火葬後に高額なオプションや追加料金を請求されたトラブルも存在します。
ホームページで料金を確認し、複数社で相見積もりをしましょう。
・ホームページに会社情報やサービス内容が記載されているか
優良なペット火葬業者は料金だけでなく、所在地や連絡先、サービス内容など、運営に関する重要な情報をきちんと公開しています。
また、実際の利用者からの口コミを掲載している業者を選ぶのも良いでしょう。
・スタッフの対応は丁寧か
スタッフの電話対応やメールの返信の速さも確認しましょう。
対応がずさんな業者は、社員教育が行き届いていない可能性があります。
信頼できるペット火葬業者の選び方について、以下のコラムも参考にしてください。
まとめ
夏場のペット火葬は、ご遺体の腐敗と臭いへの対策が重要です。
高温多湿な環境下による急速な腐敗を防ぐため、保冷剤やドライアイスによる冷却は欠かせません。
そしてタオルやシーツのこまめな交換、エアコンを使用した室温管理も効果的です。
火葬はできれば1〜2日以内を推奨しますが、難しい場合はなるべく早く火葬の日程を決めましょう。
暑い季節にあわせた対策を行い、大切なペットとの最後のお別れに備えましょう。