ペット火葬はペットちゃんが亡くなった事実を受け入れるきっかけになります。
しかし炉から遺骨になって出てきたペットちゃんを見た瞬間、この世からいなくなってしまった事実を突きつけられます。
その光景に心を痛め、ペットロスに陥る飼い主様もいらっしゃるようです。
このぺージではペット火葬がつらいと感じる理由や、悲しみを和らげる方法をまとめています。
ペット火葬後のつらい気持ちを克服できるか不安な方は、ぜひこのページを読んでみてください。
ペット火葬はどうしてつらいと感じる?悲しみの原因を解説
ペットちゃんは家族の一員であり、愛着を持って育ててきた存在です。
覚悟をしていても、ペットちゃんが亡くなると強い悲しみを抱くことになるでしょう。
火葬の儀式が終わると、ペットちゃんの死を現実として受け入れなければならない瞬間が訪れます。
感情の整理がつかず、現実を受け入れるのが難しいと感じることがあります。
「最後の別れを実感する」「ペットちゃんの苦しみを想像してしまう」「ペットちゃんが遺骨になってしまった」など、様々な理由が組み合わさってつらい瞬間に感じてしまうのです。
火葬の時間をつらく感じる方も多いです
火葬の光景はペットちゃんとの最期の別れを強く実感する場面です。
もう二度と会えないという現実が一層鮮明になり、辛さを感じてしまいます。
また、ペットちゃんが亡くなる前に病気や怪我で苦しんでいた場合、その苦しみの記憶が蘇ります。
もっと早く気付いていれば、あるいはもっと良いケアをしていればと、火葬の辛さが増幅するかもしれません。
ふわふわと温かい被毛に覆われたペットちゃんが火葬後、遺骨となって炉から出てきた瞬間に涙を流される飼い主様もいらっしゃいます。
また、暗い炉の中に入れられて焼かれる苦しみを想像してしまう場合もあります。
ペット火葬がつらい場合は一任個別火葬、合同火葬を利用する
ペットちゃんが火葬炉に入る瞬間を見るのがつらいのであれば、一任個別火葬、合同火葬を利用しましょう。
・一任個別火葬
一任個別火葬はペットちゃんのご遺体を預け、火葬や収骨をスタッフにすべて任せる火葬方法です。
この方法では、飼い主様はご遺体を預けるときと、遺骨を引き取るときだけ立ち会います。
お仕事や時間の都合で立ち会えない方、遺骨のみ返してほしい方、悲しみのあまりご遺骨を見るのがつらい方に適した火葬方法です。
・合同火葬
合同火葬は複数のペットちゃんを一緒に火葬する方法で、ペットの種類や大きさを問わず行われます。
他のペットちゃんと一緒に火葬が行われるため、飼い主様は火葬の際に立ち会えません。
そして火葬後の遺骨は他のペットの遺骨と混ざってしまうため、返骨はできません。
合同火葬のタイミングは火葬業者の規定匹数や重量により異なり、通常は2~3日以内に行われます。
・遺骨を見るのが辛い場合はこの方法で火葬する
一任個別火葬と合同火葬は、スタッフが火葬から収骨までを行います。
どうしても最後のお別れの瞬間がつらいと感じるのであれば、この2種類の火葬方法を選択しましょう。
ペット火葬中につらくならないために心の準備をしよう
ペットちゃんにはできるだけ長生きしてほしいですが、いつかはお別れの時間が訪れます。
つらい気持ちを抑え、感謝の気持ちを伝えるためには心の準備が欠かせません。
火葬前はペットちゃんの姿が見られる最後の機会です
ペット火葬はご遺体を見る最後の機会でもあります。
つらいからといって亡骸を見ない、声を掛けないといった行動は後悔につながる可能性があります。
大切な家族であったペットちゃんとの思い出は一生の宝物です。
寂しいときに支えになってくれた姿、病気の時に一生懸命看病した経験など、ペットちゃんとの出会いによって得られた数々の経験は、きっと飼い主さんの人生を豊かにしてくれたはずです。
亡くなってしまったと悲しむ気持ちだけでなく、これまでの感謝の気持ちも込めて、ペットちゃんに最後の言葉をかけてあげましょう。
ペット火葬でつらい思いをしないためには業者選びも大切
ペットロスを和らげるためには、飼い主様が望む形で葬儀を行ってくれる業者を選ぶのも重要です。
最後のお別れに悔いを残さないよう、最適な火葬・供養方法を選ぶ
ペット火葬を行う際には、後悔しない火葬プランと供養方法を選びましょう。
「最後まで側にいてあげれば良かった」「ご遺骨を受け取れば良かった」といった後悔を避けるため、最善の方法を選択するようにしましょう。
まずはどのようにお別れをしたいか、家族で話し合ってみましょう。
初めてペット葬儀を行う場合はわからないことが多いと思いますので、気になる業者がいれば連絡して、プラン内容について確認しましょう。
第三者の意見を参考にしたい場合は、Googleマップなどの口コミを確認したり、ホームページに掲載されている作業事例やアンケートを確認してみましょう。
ペットちゃんのご遺体を乱暴に扱う業者に依頼してしまうと、「きちんとした形で供養してあげられなかった」とペットロスの症状が悪化する可能性があります。
悔いのないお別れができるよう、業者選びは時間があるときに行いましょう。
ペットちゃんを亡くしたつらい気持ちを乗り越える方法
ペットロスを乗り越えるには、同じ経験をした人と話したり、体験談を読んだり聞いたりするのが効果的です。
つらい気持ちは隠さずに、他の人に打ち明けることで、ストレスが軽減されます。
※参考サイト
「人生観によるペットロス,ペット葬の関係について」上越教育大学リポリトジ
そのため、ペットちゃんを亡くした経験がある飼い主に話を聞くのもおすすめです。
当時どのような気持ちだったか、どんなことに気づいたかを尋ねてみましょう。
また、現在はペットちゃんを亡くしてどのような心境なのかも聞いてみるとよいでしょう。
他人の体験談を聞くことで、自分とは違う新しい視点が得られるかもしれません。
そうすれば、ペットちゃんがあなたにとってどれほど大切な存在だったのかを、改めて実感できます。
ペットちゃんとの思い出の尊さに気づく良い機会となるでしょう。
生活に変化を取り入れるとペットロスを乗り越えやすい
生活に変化を取り入れることも、ペットロスを乗り越える助けになります。
新しいペットちゃんを迎えたり、ペットちゃんの世話に使っていた時間やお金を他の人との関係や趣味に費やしたりしてみましょう。
筆者の友人は犬を飼っていましたが、お迎えして数か月後に亡くなってしまいました。
火葬後しばらくの間は、家に帰ると寂しくてたまらなかったそうです。
そこで、犬の散歩をしていた時間に、近所の人とお散歩をするようになりました。
運動不足も解消でき、人と触れ合うことで気持ちの落ち着きを取り戻せました。
犬のお世話をしていたころと異なる生活のリズムができ、少しずつ前を向けるようになったそうです。
筆者の友人のように生活リズムを変えることで、ペットちゃんがいることで生活に起きた変化や、いなくなったことで感じる変化に気づくことができます。
ペットロスの乗り越え方については、以下のコラムでも解説しています。
まとめ
ペット火葬によるお別れは大きな悲しみを感じるでしょう。
しかしペットロスを乗り越えるためには、ペットちゃんとの思い出を大切にし、適切な形でお別れをするのが重要になります。
火葬の最中はつらい気持ちでいっぱいかもしれませんが、ペットちゃんが人生に与えてくれた喜びや幸せを思い返し、心から感謝の言葉を伝えましょう。
そうすれば、ペットちゃんも安らかな気持ちで旅立てるでしょう。