クワガタが死んだらどんな状態になる?庭に埋めるのはNG!

クワガタが死んだら庭に埋葬する方は多いです。

しかし、飼育していたクワガタを埋葬すると環境に悪影響を与えることがあります。

大切に育てたクワガタだからこそ、最後まで責任を持って見送りたいもの。

そのため、クワガタの遺体は「火葬」「可燃ゴミに出す」など、遺体を外に出さないことが大切です。

このページではクワガタの死亡確認から葬儀・供養の方法まで紹介します。

クワガタを最後まで悔いなく見送りたい方は、この記事を参考に丁寧に弔ってあげてください。

クワガタの平均寿命と主な死因

クワガタが死んだらどんな状態になる?庭に埋めるのはNG!

クワガタの寿命は、成虫になってからおよそ3ヵ月~数年ほどです。

種類寿命
・ノコギリクワガタ
・ミヤマクワガタ
3ヵ月~半年
・オオクワガタ3年~4年
・コクワガタ1年~3年

冬越しをしないクワガタは数か月、冬越しをする種類のクワガタは1年以上生きます。

しかし、環境によっては寿命で死亡するよりも早く死んでしまうこともあります。

気温の変化が激しい

種類によって異なりますが、クワガタにとっての適温は20~25度ほどです。

30度を超えると弱っていき、最後には死に至ります。

近年では8月になると30度を超える猛暑日が連日続きます。

気象庁が記録している過去の気象データによると、東京都八王子市では2023年の8月、気温が30度を切る日は1日も無かったようです。

ここまでの猛暑は人間はもちろん、クワガタにも悪影響を与えます。

ケース内の温度が上がりすぎないように工夫してあげましょう。

そのため、クワガタを飼育する際はケースの置き場と気温に注意する必要があります。

クワガタのケースを置く場所
  • 直射日光を避けた、風通しが良い場所
  • 猛暑日は家の中で冷房が効いた部屋に置くのも良い

※参考サイト

「過去の気象データ検索」気象庁

エサを食べられない

エサを食べられないと、クワガタは栄養失調で弱って死んでしまいます。

エサを食べない理由は様々ですが、クワガタは2~3日食べなくても問題ない場合も多いです。

しかし、あまりにエサを食べない時期が続く場合はその原因を考えてあげることが大切です。

クワガタがエサを食べない理由
  • エサが腐っている
  • エサが好みではない
  • 環境が急激に変化して警戒している
  • 気温が急激に上がった、もしくは下がった
  • 寿命が近づいている

まずは不調に気付いてあげることが大切。

日々のお世話の際に「エサを食べているか」「体調は良さそうか」を注視するようにしましょう。

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クワガタは死んだらどうなる?動かなくなったらまずは死亡確認!

クワガタが動かなくなったら、まずは死亡確認を行ってください。

クワガタは死んだふりをするため、焦って見送ると後悔する結果になることもあるためです。

クワガタは死んだふりをする

クワガタが手足を折りたたんで動かなくなっている場合は、死んだふりの可能性があります。

クワガタは危険が迫ると、死んだふりをして地面に落下し天敵から逃れようとする習性があります。

そのため、ケージの近くで大きな音を立てるなどクワガタを驚かしてしまった場合は、死んだふりをしていないか調べてみましょう。

死んだふりの見分け方
  • 足をぴったりと折りたたんでいる
  • 触覚・ハサミ(大あご)を触ると反応がある
  • しばらく放置すると動き出すこともある

また、クワガタは死期が近づくと力が入らず、ひっくり返っていることも多いです。

死んだふりなのか、弱っているのかを見分けることも大切です。

死んだクワガタの見分け方

死んだクワガタを見分けるには、力が抜けているかどうかを確認するのがおすすめです。

例として、死んだふりをしていた際には折りたたんでいた足が伸びきったままになります。

また、普段は収納されているオレンジ色の口が出しっぱなしになるのも特徴です。

死んだクワガタに見られる特徴
  • 手足が伸びたままになる
  • 口が出しっぱなしになる
  • 目が白く濁る
  • 首と胴体に隙間ができてグラつく
  • 触覚を触っても反応がない
  • 体から強い臭いが発生する

クワガタの死亡確認が完了したら、遺体を安置する

残念ながら亡くなっていることが確認できた場合は、お見送りの準備を整えてあげましょう。

①必要な物を準備する

クワガタをきれいな状態で送り出してあげるために、乾燥させた状態にするのがおすすめ。

水分が多いと腐敗が早く進み、遺体が傷んでしまうためです。

用意する品
  • タッパー(棺代わりになる箱)
  • 乾燥材
  • 歯ブラシ・筆(遺体の手入れに使う品)
  • 棺に敷くティッシュ・綿
  • 防虫剤(長く安置する場合)

②遺体の手入れをする

遺体に付いた土や水分を拭き取ります。

ただし、あまり強く触ると遺体を傷める可能性があります。

優しく拭うイメージで、汚れを落としてあげましょう。

③棺に納める

ティッシュや綿を敷いた棺に遺体を納めます。

その後は、遺体が傷み始める前に火葬など供養の手配を進めてあげましょう。

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クワガタの葬儀方法を紹介。庭に埋めるとどうなる?

クワガタの葬儀方法は「埋葬」「火葬」「ゴミとして処分」の3通りの選択肢があります。

ただし、埋葬はリスクが高い方法のため、おすすめできません。

クワガタを埋葬するリスクは?
  • そこにはいないはずの病原菌・ダニが広がり、生態系が乱れる
  • 死んだふりと気付かず、結果として逃がしてしまう
  • 野生動物に遺体を掘り起こされてしまう

日本のクワガタはもちろん、外国産のクワガタはお庭への埋葬は絶対にしないようにしましょう。

兵庫県丹波市はホームページで外国産のクワガタを自然に放つことの危険性について呼びかけています。

他の虫の住処を奪う、日本の昆虫との雑種が生まれるなど生態系に深刻な影響を与えるそうです。

こうした事態を防ぐため、クワガタの死亡確認はきちんと行うようにしましょう。

※参考サイト

「外国産のカブトムシやクワガタを絶対に放さないで」丹波市

火葬は心を込めて見送りたい方に最適

葬儀から供養までまとめて任せられることが火葬を依頼するメリットです。

クワガタをきちんと弔ってあげたい場合におすすめの葬儀方法です。

近年では「昆虫葬」としてクワガタのような昆虫を火葬してくれる業者も誕生しています。

埋葬とは違って生態系に影響を与えることもありません。

何より、人と同じ方法でお見送りできるため、大切に育てたクワガタを見送る際に最適な方法です。

昆虫には骨は無いため、火葬後は灰になってしまいます。

そのため、火葬後は他の昆虫たちと一緒にお墓に納められることが多いようです。

定期的に法要が執り行われるうえ、お参りすることもできます。

燃えるゴミとして処分するのが最も手軽

最も手軽な葬儀方法は、遺体を燃えるゴミに出すことです。

遺体をそのままゴミ袋に入れるのではなく、箱などに納めて出すようにしましょう。

ゴミとして処分する際の手順
  • 燃えるゴミとして出せる箱を選ぶ
  • きれいに体を手入れしてあげたクワガタを箱の中に納める
  • 大切なクワガタが安らかに旅立てるように祈る
  • お住まいの自治体のルールに従い、燃えるゴミの日に出す

「大切に育てたのにゴミとして捨てるのは可愛そう」と考える飼い主様も多いはず。

しかし、大切に育てたからこそ、遺体の処理まで責任を持って行うことが大切です。

クワガタはメモリアルグッズを作って供養しよう

供養方法を選ぶ際は、大切なクワガタを思い出せるような方法を選ぶようにしましょう。

メモリアルグッズを作る

クワガタは昆虫のため、葬儀後にお骨が残りません。

そのため、大切なクワガタをいつでも思い出せるようにメモリアルグッズを作るのがおすすめです。

メモリアルグッズ
  • 亡くなったペットちゃんを偲ぶ品。それを見るとペットちゃんを思い出せる品が理想。

筆者の母は愛犬を亡くした後ペットロスに陥ったことがあります。

その際は愛犬に似た犬のぬいぐるみを買い集めることで寂しさを紛らわせたと聞きました。

母自身は「そういう物を探すことで気が紛れていた」とも語っていました。

このように、ペットちゃんに近いものを集めることが心の安らぎになることもあります。

飼っていた子に似たフィギュアを探すなど、メモリアルグッズを探してみてはいかがでしょうか。

また、遺体がきれいな状態で残っている場合は標本にするのもおすすめです。

まとめ

クワガタの寿命は成虫になって数か月~数年ほどです。

クワガタの寿命は短いですが、クワガタが動かなくなった場合でも慌ててはいけません。

クワガタは死んだふりをするため、以下の方法できちんと死亡確認をしましょう。

死んでしまったクワガタの特徴
  • 足が伸びきったままで、だらりとしている
  • 触覚を触っても反応がない
  • 目が白っぽくなっている
  • 遺体が乾燥する

確認の結果、亡くなっていることがわかったら葬儀・供養方法を決めます。

死んだクワガタを土に埋めて供養する方法は、環境破壊につながる可能性があります。

そのため、クワガタが死んだ際の葬儀方法は「火葬」「燃えるゴミに出す」のがおすすめです。

また、送り出した後に寂しくならないよう、メモリアルグッズを作ってみるのもおすすめです。

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この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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