金魚の寿命を種類別に解説!上手に飼えば10年以上生きます

お祭りの金魚すくいの景品となっている金魚は弱っていることが多く、寿命が短いイメージがあるかもしれませんが、そんな金魚でも上手に飼うと10年以上生きられることがあります。

当記事では、そんな金魚の寿命や病気についてご紹介します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

【種類別】金魚の寿命

【種類別】金魚の寿命

まずはじめに、金魚の寿命や特徴について種類別に解説します。

和金

金魚すくいでよく見かける、多くの方に親しまれているすらりとした見た目の金魚です。寿命は約10~15年と言われていますが、和金は丈夫な品種ですので上手に飼育すると15年以上生きることも可能です。

琉金

金魚と言われてイメージされるひし形っぽい形をした金魚です。寿命は約5~8年と言われていますが、こちらも上手に飼育することで10年程生きられます。琉金は品種改良され更紗琉金やキャリコ琉金など、琉金の中でも更に種類がわかれています。

出目金

文字通り目玉が飛び出だした形の金魚です。お祭りの屋台で和金に混ざって泳いでいる姿を一度は目にしたことがあるかと思います。寿命は約5~6年と言われていますが、上手に飼うことで10年近く生きることもできます。

ピンポンパール

真ん丸なシルエットと鱗の形状が特徴的な金魚です。寿命は約5~6年と言われています。品種改良が繰り返された結果、体調を崩しやすく他の種類と比べて平均寿命がやや短くなっています。

らんちゅう

背びれがなく、頭部にぼこぼことした肉瘤(にくりゅう)と呼ばれるコブを持つ特徴的な金魚です。寿命は約5~8年と言われていますが、上手に飼えば10年以上生きることもあります。らんちゅうにも様々な種類があり、ヒレや色、肉瘤の発達具合に違いが見られます。

以上が金魚の種類別の寿命です。いずれの金魚もいかに上手に飼えるかで寿命が大きく変わります。

金魚の病気

金魚の病気

次に、金魚の寿命に大きく関わってくる金魚の病気について解説します。病気の特徴を知っておくことで早期発見・早期治療ができ金魚の寿命を延ばすことに繋がります。

穴あき病

菌に感染することで起こる病気です。体の表面に赤い点々ができ、進行すると鱗がはがれて体に穴が空きます時間はかかりますが、塩浴や薬浴で治療ができますので焦らずに対処してください。

白点病

寄生虫によって起こる病気です。文字通り白い点々が体の表面に発生する症状で、悪化すると食欲不振を起こし次第に弱っていきます。金魚が体をこすりつける仕草が見られたら白点病の可能性があります。専用の薬を使用することで治療ができます。

松かさ病

一部の鱗が逆さまにめくれたようになり、重症化すると体が膨れて全身の鱗が大きく開き逆立ちます。内臓の機能低下が主な原因だと言われていますが、詳しいことは不明で完治が困難な病気とされています。

転覆病

お腹にガスが溜まることなどが原因で起こる病気です。泳ぐ際に上手にバランスがとれなくなり、転覆してしまいます。転覆病には浮いてしまう症状と沈んでしまう症状の2種類があります。

ポップアイ

水質の悪化や金魚の不調が原因で起こる目玉が飛び出る病気です。重症化すると目が濁り失明したり、目が取れてしまうなどショッキングな姿になります。水質を見直しましょう。

ポックス病

体の一部にコブのようなものができるウイルス性の病気で、現在はあまり詳しいことがわかっておらず治療方法も定まっていません。ただしポックス病にかかってもすぐに死んでしまったり健康を大きく損なうことはありません。感染力の高いウイルスなので他の金魚に感染する恐れがあります。

金魚に長生きしてもらうには

金魚に長生きしてもらうには

これまで金魚の病気や寿命についてご紹介してきました。金魚と一日でも長く一緒に過ごしたいなら、飼育環境を金魚に適したものにすることが重要です。この章では金魚の寿命を延ばす飼育のポイントを解説します。

適した飼育水

金魚を飼育する上で一番大切なのは住居にもなる飼育水です。金魚は適応できる温度は1度~30度と幅広いですが、15度~28度が金魚にとって活動しやすい水温です。

水質は中性~弱アルカリ性を好みます。飼育水が酸性に偏ると金魚にストレスがかかりますので水質を保つために水換えやph確認を定期的に行いましょう。飼育水には水道水をそのまま使用せず、必ずカルキ抜きをしてください。カルキは人には無害ですが、金魚などの小さな生き物にとってはになります。

水換え

水換えは水槽の大きさにもよりますが、大体1~2週間に一回の頻度で行います。

まず水槽の約1/3の水を捨て、砂利の中の排せつ物なども取り除きます。そして捨てた水と同じ量の新しい水を水槽に入れます。新しい水もカルキ抜きを忘れずに行いましょう。ちなみに水槽の全ての水を換えてしまうと水質が大幅に変わるため金魚が命を落としかねません。

餌の量

金魚はあまりエネルギーを必要としないので、数日に1回の餌やりで十分です。逆に餌をあげすぎることで食べ残しが発生し、急速に水質を悪化させ金魚を弱らせてしまいます。

金魚を迎えたとき

金魚をお家に迎え入れたら水槽に移す前に金魚の体調を整えるトリートメントをするのがおすすめです。もし既に菌などを持っていた場合は殺菌ができ、浸透圧によるストレスを軽減できるため金魚の寿命を延ばすことができます。薬を使った本格的なトリートメントが最も効果的ですが、この章では塩でできる簡単なトリートメント方法をご紹介します。

[塩を使ったトリートメントの方法]
10リットル以上水が入る大容量の容器、塩、エアレーションを用意します。
①容器にカルキ抜きをした水を入れます。
②水量に対して0.5%の塩を入れ、エアレーションを設置します。
③買ってきた金魚を水合わせしてから水中へ移します。
④1週間様子を見てから水槽に移します。

※トリートメント期間中は絶食させ、容器内の水は状態を見て1~2回ほど換えましょう。

金魚の様子がおかしいとき

体を砂利などにこすりつけたり、体の表面に斑点が現れたら、病気を疑い早めに対処しましょう。普段から金魚を観察すること、そして初期段階で治療することが寿命を延ばすカギとなります。

金魚が寿命を迎えたら

寿命を迎えたら

金魚が寿命を迎えたら水槽からご遺体を取り出しお別れをします。この章では金魚の供養方法についてご紹介します。ぜひ参考になさってください。

土葬

昔は飼っていた金魚やカエルが寿命を迎えたら庭に埋めるのが普通でした。しかし現代は庭の無いご家庭が増え、土に還るまでの間は腐敗臭や虫害が起こるなど衛生的に問題があることからあまり推奨されていません。

プランター葬

土葬に似た方法でプランター葬があります。プランターに土を敷いてご遺体を埋めるだけでできるため、庭が無くても手軽に土葬ができます。しかし土葬と同じように土に還るまで腐敗臭などが気になる場合があります。

火葬

最近はペットも人と同じように火葬することが一般的になりつつあります。衛生面でのトラブルも無く、大事な金魚を安全に送り出せます。自治体や民間業者が火葬を行ってくれますのでお住まいの地域を調べてみてください。

大切な金魚なら火葬がおすすめ

大切な金魚なら火葬がおすすめ

民間のペット火葬業者は、ご遺骨を飼い主様にお返しする返骨というサービスを行っていることが大半です。一緒に過ごしてきた金魚ですから、お骨にして手元供養をしたいと考えるのは自然なことだと思います。

また、お骨にした状態で土葬やプランター葬をすると腐敗臭や虫害が発生せず、土に還るまでの時間も短くなりますので、土葬やプランター葬をお考えの方にもおすすめです。

ただし金魚は小さな生き物ですので、お骨を残すにはスタッフの技術と性能の良い火葬炉が必要になります。事前に問い合わせてお骨を残せるかどうかを確認してください。

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まとめ

ここまで、金魚の平均寿命や寿命を延ばすためのポイントを解説しました。

可愛い金魚の寿命を全うさせる一助になれますと幸いです。最後までご覧くださりありがとうございました。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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