ペットとして飼っていた大切なハムスターが亡くなったら、供養方法を考えてあげましょう。
このページではハムスターの火葬と、火葬後の供養方法についてご紹介します。
この記事の監修者
高間 健太郎
（獣医師）
大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。
自分で火葬してもいい？
ハムスターの火葬を自分で行いたいと思う方も多いですが、絶対に自分で火葬してはいけません。
法律では動物の死骸は一般廃棄物に分類されています。敷地で一般廃棄物を焼却することは禁止されているため、無許可でハムスターの死骸を火葬することはできません。法律違反として罰せられる可能性があります。
大切なペットちゃんを悔いなく見送るために、業者に依頼して火葬してもらうようにしましょう。
主な火葬場所
火葬を行ってくれるところは主に3種類あります。ご自身の希望にあわせて依頼しましょう。
市区町村の場合
全国の多くの市区町村がペット火葬を請け負っています。しかし、全ての市区町村が行っているわけではありませんので、お住まいの地域の役所・役場へ事前にしっかりと確認しておきましょう。
市区町村へ依頼すると、基本的に一般廃棄物として焼却されますので、お骨は返却されません。ただし、お骨の有無を問わないのであれば一番安価な方法です。
ペット葬儀社の場合
火葬方法には訪問火葬・ペット葬儀社・一任火葬があります。それぞれの特徴をしっかりと比べましょう。
①訪問葬儀
自宅まで業者が来て、読経・火葬・拾骨まで行ってくれます。遠方へ出向けない方に適した方法です。
②ペット葬儀社
葬儀社で読経・火葬・拾骨まで全て行います。人間の葬儀と同じような方法で見送れます。
③一任葬儀
ペットちゃんを葬儀社に預け、代わりに葬儀を行ってもらいます。火葬後は返骨されます。
ご希望の方法や、気になる事柄がある場合は、一度業者に問い合わせて相談するのもおすすめです。
ペット霊園の場合
ペット霊園には個別葬儀と合同葬儀のどちらかを依頼できます。
これらの違いは、お骨が返却されるかどうかというだけです。他のペットちゃんと仲良く眠ってほしい場合は合同火葬、返骨後の供養方法が決まっていれば個別火葬にしましょう。
業者の火葬方法
火葬方法には3種類あります。火葬方法についての知識があれば、ペットちゃんを希望した方法でお見送りできます。
①合同火葬
他のペットちゃんたちと一緒に火葬を行う方法です。一番料金は安いですが、お骨が返ってきません。また、他のペットちゃんと一緒に埋葬してもらいたい方に向いた火葬方法です。
②個別一任火葬
全てを業者に任せるので合同火葬よりも料金が高くなりますが、返骨されるため、お別れが辛い方でも安心できる方法です。
③個別立会火葬
人間の火葬同様に火葬場での立ち会いと拾骨ができ、最後までペットちゃんを見送れます。
④移動火葬車
自宅近くで火葬する方法です。自宅まで火葬車が来てくれますので、遺体を搬出する必要がありません。
業者を選ぶ際に気をつける点
ハムスターのような小動物を火葬するには、高い技術と豊富な経験が求められます。
この章では、大切なペットちゃんを任せられる、信頼できる業者を選ぶためのポイントをご紹介します。
ハムスターの火葬経験がある
ハムスターのような小動物の火葬は難しいため、できるだけ経験のあるスタッフに任せたいもの。まずはハムスターの火葬経験があるか確認しましょう。ホームページに載っている火葬事例を見るのがおすすめです。
小型炉があるかどうか
大型炉で火葬するとハムスターの骨が残らない場合もありますので、できれば小型炉があるかどうか確認しましょう。もし大型炉しかなくても小動物を火葬できる業者もありますので、問い合わせ時に確認するのを忘れないでください。
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火葬後の供養方法
火葬と納骨を一緒に行う場合はそこまで深く考える必要はありませんが、自宅に埋めたい、ペンダントにしたい、後から埋葬したいなどの希望があれば、どのような供養方法があるかを知っておく必要があります。
自宅で埋葬する
お骨であればカラスなどに荒らされることもないので、安心して埋葬できます。しかし、土に還るまでは長い期間が必要なことを覚えておきましょう。
自宅で祭壇を作る
人間と同じく四十九日までは家にいてもらうというのもいいのではないでしょうか。ペットちゃんとのお別れが辛いほど、祭壇を作って、死んだことを受け入れていくという時間は必要です。
祭壇の設置場所や置く品物についてはこちらで解説しているので、参考にしてください。
納骨堂
納骨堂には個別と合同の納骨方法があります。個別納骨の場合は毎年、年間使用料を払って場所を借ります。合同納骨は永代供養となるので、最初に支払いを済ませた後は更新料はかかりません。霊園の場合は火葬と同時に依頼できる場合も多いので、納骨堂に納骨するのであれば事前に調べておきましょう。
ペット霊園・寺院
合同埋葬と個別埋葬があります。他のペットちゃんと一緒に埋葬するのが合同埋葬で、個別に埋葬するのが個別埋葬です。個別埋葬だと引越しで移動するす際などに動かしやすいですが、合同の場合はできないため注意が必要です。
まとめ
ペット火葬は人間と同じように大切な家族を弔うための火葬であるとお分かりいただけたのではないでしょうか。大切なペットちゃんとのお別れは辛いことですが、悔いの残らないお別れができるようにしましょう。このコラムがハムスターの火葬についてお悩みの方の一助となれば幸いです。
