
モルモットの寿命は一般的に4~8年程度とされています。
犬や猫と比べると短い年月ですが、一緒に過ごした思い出は飼い主様の心に深く刻まれるはず。
そのため、モルモットが死んだら心を込めてお見送りし、供養してあげましょう。
お見送りもペットちゃんと過ごした思い出の一つとして、飼い主様の胸に刻まれるはずです。
このページではモルモットの安置から火葬までの流れを紹介します。
この記事の監修者

高間 健太郎
(獣医師)
大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。
モルモットが死んだらすることの流れ

モルモットが死んでから見送りまでにすることは、以下の3点です。
・遺体を安置
・見送り方を決めて、必要なものを手配する
・供養する
大切なモルモットが死んでしまうことは、飼い主様の心に大きなショックを与えます。
悲しみで体が動かなくなったり、考える余裕がなくなってしまうことも多いです。
そのため、流れを把握しておくことで、いざと言う時に途方にくれずに済みます。
モルモットとの思い出を振り返りながら、一つひとつの工程に取り掛かっていきましょう。
モルモットが死んだ後の安置方法

遺体を丁寧に安置することで、遺体の腐敗を抑えてきれいな状態を保つことができます。
モルモットを安置するためには、まずは以下の品を用意しましょう。
必要な品 | 概要 |
棺 | ダンボールやお菓子の空き箱 |
棺に敷くシート | キッチンペーパーや新聞紙など |
遺体を冷やす品 | ドライアイス・保冷剤 |
ハンカチ | 遺体を包む |
タオル | 体の手入れに使う |
お供え物 | 花やおやつなど 一緒に火葬できるものが良い |
【用意した品を使って安置する】
モルモットの遺体の安置は以下の3ステップで行います。
1:姿勢を整える
2:体をきれいにする
3:棺に寝かせて、お見送りの準備を整える
詳しく説明していきます。
【1:姿勢を整える】
モルモットの手足を優しく整え、目を優しく閉じて眠っている時のような姿勢にします。
モルモットは死後2~3時間で死後硬直します。
死後硬直が始まっている場合は無理に動かさないようにしましょう。
代わりにハンカチなどで体を覆ってあげて、周りにお花をお供えするなど、姿勢が気にならないように隠してあげるのもおすすめです。
【2:体をきれいにする】
固く絞ったタオルで体を拭きます。
特に口・お尻は死後も体液が漏れ出る場所のため丁寧に拭いてあげてください。
この際、体に水分が残っていると遺体の傷みが早まるため、全身を拭き終わったら乾いたタオルで水気を取ってあげるのもおすすめです。
体がきれいになったらブラシで毛並みを整えてあげて、生きていた時と同じようにきれいな姿で見送れるようにしてあげましょう。
【3:棺を作って、遺体を納める】
用意したダンボールにキッチンペーパーや新聞紙を敷いて棺を作ります。
完成した棺の中に遺体を寝かせて、内臓が詰まっているお腹と頭に保冷剤やドライアイスを設置して冷やします。
・冷やす物を直接体に当てると、遺体の傷みが進むため注意が必要
・ドライアイスは棺の破裂を防ぐために、完全に密閉しないようにする
・保冷剤はこまめに交換し、棺に敷いている布が汚れたら交換する
この方法で安置した場合、夏は1~2日、冬なら2~3日ほどは遺体をきれいな状態で保つことができます。
その間に見送り方を決めて、必要な事柄を手配しましょう。
【冷蔵庫・冷凍庫で安置する手もある】
モルモットの亡骸をガーゼなどの布と一緒に箱やタッパーに入れ、冷蔵庫や冷凍庫で安置する方法です。
この場合なら低温を保って安置できるので、3~4週間ほど安置することができます。
日常的に使用する冷蔵庫や冷凍庫に安置することに抵抗を感じる方もおられると思いますが、すぐに火葬や埋葬ができないような事情がある場合には良い方法といえるでしょう。
モルモットの見送り方を決める

モルモットの見送りは「火葬」「土葬」から選びます。
それぞれ、以下のような特徴があります。
火葬 | 土葬 | |
メリット | ・衛生面でのトラブルを避けられる ・お骨が手元に残る | ・モルモットが自分の身近で眠ってくれる ・遺体を土に還せる |
デメリット | ・依頼先の特徴を把握しておく必要がある ・料金が高額になる可能性がある | ・悪臭や害獣が集まるなどの被害がある場合もある ・土に還るまで十年以上かかることもある |
具体的に、葬儀や供養もあわせて行える火葬は「きちんとモルモットを見送ってあげたい」と考える方に向いています。
対して、費用が安価でゆっくりと土に還してあげられる土葬は「お庭のある持ち家でゆっくりとペットちゃんを弔ってあげたい」と考える飼い主様に最適です。
モルモットの見送りに必要な作業と準備

続いて、火葬・土葬を行うための準備について紹介します。
火葬の場合
火葬の準備は「供養方法を決める」「火葬方法を選ぶ」「火葬先を選び予約」の3ステップで行います。
【供養方法を選ぶ】
火葬する場合は、お骨が返ってきます。
お骨を残しておけばご要望通りの方法で供養をできるため、迷ったら火葬がおすすめです。
お骨がある場合の主な供養方法は以下の通り。
・骨壺に入れてご自宅で供養
・ペット用の仏壇や祭壇に飾る
・お骨の一部をメモリアルグッズに納めて持ち歩く
・将来飼い主様のお墓に埋葬する
・ペット霊園に埋葬する
・お庭に埋葬する
たくさんの思い出をくれたモルモットは丁寧に弔いたいもの。
供養方法の選択肢が増えることで、生活や考えにあわせて丁寧に弔うことができるはずです。
土葬する場合は遺体が分解される際の匂いがトラブルの原因になることもあります。
心配な場合は火葬してお骨にすることがトラブル防止になる場合もあります。
【火葬先を選ぶ】
モルモットの火葬は「ペット火葬業者」「自治体」「霊園」に依頼することができます。
返骨してもらいたい場合は「ペット火葬業者」「霊園」に依頼しましょう。
「自治体」への依頼は安価で行政に火葬を依頼できるメリットはありますが、引き取り後は基本的に返骨されない特徴があります。
霊園に依頼した場合は火葬後に返骨してもらうこともできますが、そのまま霊園への埋葬を依頼することもできます。
【火葬先に予約を取る】
ペット火葬業者は年々その数を増やしているため、ネット検索すれば身近で活動している業者がいくつかピックアップされるはず。
しかし、業者の対応によっては料金が高額になる、思った通りのサービスをしてくれないなど、トラブルの原因になる場合もあります。
業者を選ぶ際には、料金やサービスなどの条件を満たす業者を2~3社ほどピックアップして相見積もりを取ることをおすすめします。
ハピネスは全国各地を対象にお伺いすることに加えて、ご相談は無料で承っています。
まずは遠慮なくご相談ください。
土葬を行う準備
土葬を行う際には「トラブル防止」「管理を続けやすい場所」を選ぶことが大切です。
【場所を決める】
土葬は必ず私有地で行いましょう。
モルモットを私有地以外の場所に土葬することは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」※1 の違反となり罰せられるためです。
そのため、土葬を行う場所はお庭が最適です。
ペットちゃんの存在を身近に感じられるうえ、手入れもしやすいためです。
私有地であっても、車で移動が必要なほど距離がある場合は不向きであると言えます。
また、お庭に十分なスペースがない場合は「プランター葬」を選ぶのもおすすめです。
※1 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
【準備を整えて、穴を掘る】
土葬を行う際に必用な品は以下の通り。
・スコップ
・汚れても良く、動きやすい服
・自然由来の布(麻・綿など)
・石灰
準備ができたらスコップで穴を掘ります。
この際は野生動物に掘り起こされたり、雨で流れ出したりしないように1メートル以上の穴を掘るのが目安です。
穴を掘ったら布で包んだモルモットの遺体を穴に納め、石灰を撒きます。
その後、遺体に丁寧に土を被せて穴を埋めていきましょう。
モルモットの主な供養方法

モルモットのお骨の供養方法は大まかに「霊園・墓地に埋葬」「手元供養」「プランター葬」の3つの方法があります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、飼い主様の考えで選ぶのがおすすめです。
しかし、どうしても迷う場合は「これからペットちゃんとどのように関わっていきたいか」を考えるのがおすすめです。
供養方法の選び方
近年ではメモリアルグッズへの納骨など、手元供養にもたくさんの選択肢があります。
しかし、急いで選ぶのは注意が必要です。
筆者の友人は愛猫を共同墓地に埋葬しましたが「この選択を後悔しているし、今でも寂しく感じている」と話しています。
理由を聞くと「祭壇の写真ではなく、あの子自身に声をかけてあげたいから」「決断を急ぎすぎた」とのことでした。
供養方法を急いで決めると後悔することがある、という好例です。
一旦骨壺のままで手元供養して、納得できる結論が出てから供養方法を選んでも遅くはありません。
そのため、まずは飼い主様がどのように供養したいかを考えるのがおすすめです。
それぞれの供養方法の特徴
「まだ亡くなったことを信じられない」「近くで眠っていてほしい」など、ペットちゃんと離れたくない場合は「手元供養」「プランター葬」が最適です。
【手元供養】
お骨を骨壺などに納めてご自宅に置いておく供養方法です。
いつでもペットちゃんの存在を感じられるメリットがあり、大好きなモルモットとずっと一緒にいたい飼い主様には特におすすめです。
他にもキーホルダーにお骨の一部を納めて持ち歩いたり、ペット用の仏壇を飾るなど手元供養のバリエーションは豊富にあります。
・プランター葬
ご遺体や、火葬後のお骨を土を敷いたプランターに埋める供養方法です。
庭が無くても埋葬ができるため、土に還してあげたいと考える飼い主様におすすめです。
プランターにはモルモットに似合うお花を植えてあげると、お花の成長が楽しめる上に見た目も華やかになります。
【霊園・納骨堂への埋葬】
霊園は自然豊かで静かな場所にある場合が多く、ゆっくりと眠れる環境です。
定期的な法要や永代供養をお願いできるため、お骨の管理が大変な場合でも安心です。
また、納骨のタイミングは飼い主様が決める事もできます。
・四十九日や一周忌など法要のタイミング
・「一緒のお墓に入りたい」など、事前に決めておいたタイミング
・心の整理がついたタイミング
まずは一度火葬してお骨にし、少しの期間は大切なモルモットと一緒にお家で過ごすのがおすすめです。
まとめ
モルモットが死んだら、まずは遺体を安置しましょう。
その間に見送り方を決めて必要な箇所へ連絡を取り、丁寧に見送ります。
モルモットを丁寧に送り出したら、安らかな眠りを祈って供養してあげましょう。
この「安置」「見送り」「供養」がモルモットが死んだ後に行う3つの作業です。
流れを把握しておくことに加えて、大切なペットちゃんのために何をしてあげたいかを考えておきましょう。
大切なモルモットのお見送りと、見送った後の生活も大切な思い出となるはずです。