最近人気を集めているハリネズミ。ペットとして飼っている人も増えていますが、メジャーなペットと比べてまだまだ情報が少ない動物でもあります。そこで今回はハリネズミを飼っている人のために、亡くなった後の安置方法や供養について詳しくご紹介します。ぜひ参考にして、大切な家族とのお別れを後悔のない時間にして頂けたら幸いです。
ハリネズミが亡くなったら
大切な家族であるハリネズミが亡くなった場合は、悲しみで何もしたくない気持ちになってしまうこともあるでしょう。しかし、ペットちゃんを最適な形で送り出してあげることも、飼い主様の最後の務めでもあります。さらに、後悔のないお別れをすることで飼い主様の気持ちが軽くなることもあります。この章では、ハリネズミが亡くなったらまず飼い主様がすることについてご紹介します。
心の準備
ペットちゃんが亡くなってしまったら、動揺や悲しみでパニックになってしまうこともあると思います。ハリネズミも大切な家族ですから、動揺してしまうのは当然のことです。深呼吸などをして気持ちを一旦落ち着かせ、「家族に連絡する」など今後やるべきことを確認しましょう。
動物病院へ
自宅で亡くなった場合は、本当に亡くなっているか判断が難しいこともあると思います。また、なぜ亡くなったのか原因が分からないこともあると思いますので、そのような場合は病院に連れて行って診断してもらいましょう。亡くなった原因が特定されることで、次ペットちゃんを飼うときの参考にもなります。
家族で話し合う
家族でハリネズミを飼っていた場合は、話し合うことが大切です。一人で決めてしまうと後から家族と揉めてしまうこともあります。ペットちゃんとのお別れが嫌な思い出となってしまわないように、火葬方法や供養方法などをしっかり話し合っておきましょう。
死後の安置方法
ハリネズミの遺体はそのままにしておくと、死後硬直していきます。初めてハリネズミを見送る場合はどのように遺体を安置したらいいか分からないという方がほとんどです。この章ではハリネズミの死後、どのように遺体を安置してあげたらいいのか詳しく解説していきます。
体勢を整える
体が伸びていたり無理な体勢で亡くなっている場合は、死後硬直する前に楽な体勢に整えてあげましょう。目や口が開いたまま亡くなっていることもあります。優しく手で閉じてあげましょう。
体を清潔に
これまで幸せな時間をたくさんくれたペットちゃんに感謝の気持ちを伝えながら、体を綺麗に拭いてあげましょう。濡れたタオルで拭いたあと、水気を取るように乾拭きします。
体を冷やす
遺体は時間が経つと腐敗していきます。すぐに供養しない場合は、保冷剤やドライアイスなどで体を冷やして腐敗を防いであげましょう。遺体は箱に入れて、涼しい部屋に安置することでさらに腐敗を遅らせることができます。
ハリネズミは埋葬?火葬?
ハリネズミが亡くなった後は、埋葬か火葬どちらにすればいいのか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。そこでこの章ではそれぞれの方法を詳しく解説します。ご自身の環境やお気持ちに合う供養方法を選ぶことが何よりも大切ですので、ぜひ選ぶヒントにしてください。
埋葬の際は虫が湧かないように注意が必要
庭もしくはプランターに埋葬して供養される方も多いです。
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
庭へ埋葬する
ペットちゃんを埋葬する場所は、私有地でなければ不法投棄として罰せられる可能性があります。
そのため、庭へ埋葬する場合は「私有地であるか」を確認してから埋葬するようにしましょう。
また、埋葬した後は、異臭や害虫の発生に注意する必要があります。
プランター葬
ご自宅の庭が私有地でない場合は、プランターを購入して埋葬される方もいます。
庭への埋葬と違い、プランターの場合は引っ越しする場合はそのまま移動できるメリットがあります。
ベランダや玄関に飾る方もいますが、集合住宅などの場合は近隣の迷惑にならないように気をつけましょう。
また、プランターの置き場によっては「落下して破損する」「虫がプランター内に侵入して、室内で虫が湧く」などのトラブルが起きる可能性があるため、置き場も良く考えましょう。
害虫や悪臭被害に注意
私有地であっても、埋葬する際は異臭や害虫の発生に注意する必要があります。
埋葬したフェレットの遺体が地中で分解されて土に還る際には、臭いが発生します。
その臭いに引き寄せられて虫が湧いたり、野生動物が寄ってきたりすることがあり、飼い主様だけではなく周囲の方々にもご迷惑を掛けてしまうことがあります。
そのため、できるだけ穴を深く掘ることや事前に火葬してお骨で埋葬するなどの対策が必要です。
火葬する際は自分にあった方法を選ぶ
ご自身でペットちゃんの火葬をすることは法律で禁止されているためできません。火葬する場合はペット火葬業者に依頼する必要があります。ペット火葬は大きく分けて三つのプランがありますので、ご自身に合った方法で火葬してもらいましょう。
合同火葬
複数のペットちゃんを一緒に火葬し、そのまま合同のお墓へ埋葬する方法です。「費用を抑えたい」「ペットちゃんに寂しい思いをさせたくない」といった飼い主様に選ばれている火葬方法です。
一任個別火葬
業者がペットちゃんを引き取り個別で火葬する方法です。火葬後は合同のお墓へ埋葬されることが多いですが、業者によっては遺骨を後日返却してもらえる場合もあります。
立会個別火葬
個別でペットちゃんを火葬する際、家族で立ち会うことができます。遺骨を家族で拾い上げ、そのまま持ち帰ることが可能です。人の火葬に一番近い火葬方法となります。
火葬業者を選ぶポイント
ハリネズミを火葬する場合は、火葬業者に依頼しなくてはいけません。ペットの火葬業者は年々増加傾向にありますので、どのような業者に依頼したらいいか分からないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこでこの章では、火葬業者を選ぶポイントについてご紹介します。
火葬炉が最新
ハリネズミは小さな動物ですが、丁寧に火葬すれば遺骨をきれいに残すことができます。しかし、「火葬炉が古い」「スタッフの経験が浅い」などの理由で遺骨が焦げてしまったり、反対に生焼けになってしまったりすることもあります。そのため、最新の火葬炉を使用しているということも業者を選ぶポイントになります。
営業時間
24時間365日営業しているペット火葬業者もあります。ペットちゃんはいつ亡くなるか分からないため、夜中や早朝でも対応してくれる業者なら安心です。また、家族で立ち会う場合も、都合のいい日時を指定できます。
プランが選べる
ペットちゃんの種類や飼い主様の考え方によって適したプランは異なります。業者によってはプランが選べない場合もありますので、ご自身に合ったプランがあるかどうか確認するようにしましょう。
お骨の供養
火葬方法によっては遺骨を返却してもらうことができます。遺骨をご自宅の庭やプランターに埋葬する供養方法をご紹介しましたが、この章ではその他の供養方法をご紹介します。
お墓に埋葬
人と同じように霊園などにお墓を建てて供養される方もいます。ただし、ハリネズミの場合は他のペットちゃんと一緒に入る合同のお墓が多いです。
手元供養
ご自宅に飾っておける小さな仏壇なども販売されています。また、遺骨を入れることができるネックレスやブレスレットといったアクセサリー、ぬいぐるみなども販売されていますので、ペットちゃんを身近に感じることができます。
散骨
遺骨を粉状にしてもらい思い出の場所や山などに散骨される方もいらっしゃいます。散骨は場所によっては許可が必要な場合もありますので、確認が必要です。散骨を専門にしている業者もありますので、相談するようにしましょう。
まとめ
ハリネズミが死んでしまった後は、とても辛く何もしたくないという気持ちになることもあると思います。しかし、大切な家族が安心して旅立てるように、最後まで見送ってあげましょう。ハリネズミの場合は埋葬するか火葬して供養することが一般的です。供養は何度もすることではないため、後悔しないように家族で話し合って決めるようにしましょう。