ペットの仏壇は必要なのか?最近人気の手元供養についても詳しく紹介

大切な家族であるペットちゃんが亡くなった際、最後まで丁寧に供養してあげたいと思うのは飼い主様にとって当然のことです。しかし、どのように供養してあげたらいいのかわからないという方も多いと思います。

その中でもペットの仏壇は必要かどうか疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。今回はペットの仏壇などの手元供養について詳しく解説します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

ペットの仏壇は必要?

ペットの仏壇は必要?

そもそもペットの仏壇は必要なのでしょうか?結論から言うと、ペットの仏壇は必ず必要な訳ではありません。ただし「大切な家族だから人と同じように供養してあげたい」と仏壇をご自宅に置いて供養される飼い主様も最近は増えてきております。この章ではペットの仏壇をご自宅に置くメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

ペットの仏壇をご自宅に置くことによって、毎日ペットちゃんに手を合わせることができます。そうすることでペットちゃんをより近くに感じ、寂しさやペットロスを緩和させることができると言われています。

デメリット

仏教では人と動物の仏壇と一緒にすることはあまりよくないこととされているうえ、ご自宅にご先祖様の仏壇がある場合は場所を余分に取ってしまいます。コンパクトな仏壇の購入も検討すると良いでしょう。

ペットの仏壇の種類

ペットの仏壇の種類

ペットの仏壇は人の仏壇と違い、様々な種類が販売されています。決まりはあまりなく、飼い主様の用途に合わせて選ぶことができます。この章ではどのような種類の仏壇があるのかご紹介します。

ミニ仏壇

お部屋に置きやすいサイズの仏壇です。サイズは小さいですが扉を開閉でき、ろうそく立てやおりん・お花立てなど仏具がセットになっているなど、機能的です。

また、ペットちゃんの仏壇は素材・デザインを飼い主様の希望にあわせて選べるため、リビングなど人が集まる場所にも気にせず置いておきやすいメリットがあります。

ボックスタイプ

箱状になっていて基本的には開けずに骨壺を収納する仏壇です。また、引き出しがついていて、そこにお供え物などを供えることができるタイプのものもあります。

ステージタイプ

土台の上に写真立てや仏具を納めるようなシンプルな仏壇です。二段になっていて上の段に写真立てやお花を飾り、下の段におりんセットなどの仏具を置くタイプのものもあります。

ペットの仏壇の選び方

ペットの仏壇の選び方

ペットの仏壇は様々な種類がありますので、どのような仏壇を選べばいいのかわからないという方も多いと思います。そこでこの章は、ペットの仏壇の選び方についてご紹介します。

置く場所

どこに仏壇を置くかによって、仏壇の大きさやデザインを決めます。そのため、まずは置く場所を決めるのがおすすめです。

ペットの場合、置き場所の決まりなどはとくにありません。しかし、一般的には直射日光が当たらず、風通しのいい場所が良いとされています。一方で「神棚と向い合わせになる場所」「北向き」は避けたほうがいいと言われています。

デザイン

ペット用の仏壇はシンプルなデザインのものから、カラフルなものまであります。ご自宅に馴染むデザインの仏壇を選ぶといいでしょう。リビングに置く場合は、仏壇と分からないようなインテリアとして飾っておけるお洒落なものが人気です。

一緒に飾りたいもの

骨壺が置けるシンプルなものから、仏具を飾っておける仏壇まであります。「骨壺も仏壇と一緒に置いておきたい」「お花を供えてあげたい」など仏壇と一緒に置きたいものによって仏壇を選ぶといいでしょう。

予算

ペットの仏壇は低価格なものから、人の仏壇のように豪華なものまであります。予算が決まっていないと、最終的に「こんなにも高い仏壇を買うつもりなんてなかった」と後悔することもあります。仏壇は高ければいいという訳ではありません。ご自身に最適な仏壇を選ぶことが何より大切です。初めにある程度の予算を決めてから選ぶようにしましょう。

仏壇が不要になったとき

仏壇が不要になったとき

ご自宅に仏壇を置いていても、後継者がいない場合や様々な事情で仏壇が不要になってしまうこともあると思います。この章では、仏壇が不要になってしまった場合、どのように対応すればいいのかについてご紹介します。

お寺や神社でお焚き上げ

お寺や神社ではペットちゃんが生前使っていたものや仏壇などをお焚き上げして供養してくれます。そのまま粗大ゴミなどで処分される方もいらっしゃいますが、一般的にはお焚き上げをして処分することが好ましいとされています。

しかし、すべてのお寺や神社で対応している訳ではなく、金属製やガラスなど素材によってはお焚き上げできない種類もあります。事前にお焚き上げできるか確認するようにしましょう。

お焚き上げできない場合

仏壇や遺品は必ずお焚き上げして処分しないといけない訳ではありません。どうしてもお焚き上げできない事情がある場合は、塩で清めてから処分する方法でもいいでしょう。

そのほかの手元供養

そのほかの手元供養

様々な事情によって仏壇を置けない場合は手元供養を検討してはいかがでしょうか。

この章では、仏壇を置けない場合でも、ご自宅で供養できる手元供養についてご紹介します。

骨壺のまま安置

ペット火葬で遺骨を返却してもらう場合は、骨壺に遺骨を入れて返却してもらうことがほとんどのため、骨壺のまま安置される方もいらっしゃいます。また、ミニ骨壺なども販売されているため、好みの物があれば入れ替えることもできます。

アクセサリー

納骨ができるネックレスやブレスレットなどもあります。また、遺骨をダイヤモンド加工にするサービスもあり「いつでも一緒に居られる」と人気の手元供養です。

キーホルダー

納骨できるキーホルダーもあります。デザインも可愛く、鞄などに付けることもできます。

ぬいぐるみ

ペットちゃんの写真をプリントしたクッションやぬいぐるみに納骨することも、場所を取らず人気の手元供養です。

オブジェ

インテリアとして飾れるお洒落なオブジェもあります。遺骨カプセルを入れることができるミニ観葉植物なども人気です。

まとめ

ペットちゃんが亡くなった際、必ず仏壇が必要という訳ではありませんが、仏壇を置くことで毎日手を合わすことができ、ペットちゃんを身近に感じられることで心が落ち着きます。

ペットの仏壇はインテリアのようなお洒落なものや、場所を取らないコンパクトなものなどたくさん種類がありますので、ご自宅に合ったものを選ぶことができます。どうしても仏壇を置くスペースがないという方にはアクセサリーやぬいぐるみなど、手元供養を行う方法を検討するのがおすすめです。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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