ペットにも初七日はあるの?ペットの法要について解説します

ペットちゃんはかけがえのない家族の一員です。そのため、亡くなった際は「人と同じように供養したい」と思われている方も多いのではないでしょうか?

しかし、ペットちゃんの法要について詳しく知っているという方は少ないはず。そこで今回は「ペットにも初七日はあるの?」「法要は何をすればいいの?」などの疑問に答え、ペットちゃんの法要について詳しく解説します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

ペットの初七日までの過ごし方

ペットの初七日までの過ごし方

ペットちゃんの葬儀は人間のようにルールやマナーが細かく決まっていません。 そのため、法要はしてあげたい場合や、必要だと判断した場合に行えば問題はありません。

ペットちゃんの葬儀の準備

株式会社公益社が行った「ライフエンディングに関する意識調査」では「葬儀のことで知っていればよかったと後悔していること」という質問に対して61%の方が何らかの形で葬儀に悔いを残しているという結果が出ています。

こちらは人間の場合のアンケートですが、これはペットちゃんのお見送りにも共通する問題かと思います。

ペットちゃんが元気なうちはそんな悲しいことは考えたくないし、体調を崩してからは看病に付きっ切りと、ペットちゃんとの生活の中で葬儀のことを考え、計画することが難しいもの。
たくさんの思い出に感謝を込めて、悔いなくお見送りをするためにも、葬儀の方法や法要の日の過ごし方について考えておくようにしましょう。

※参考サイト

「ライフエンディングに関する意識調査」株式会社公益社

初七日忌とは?

初七日(初顔忌)は亡くなった日を含めて7日目に行われる法要です。この日に亡くなった魂は三途の川のほとりに到着する日とされています。

しかし、親族が集まるのが難しいことから葬儀と初七日をまとめて行う「繰り上げ法要」を行うケースも増えてきました。繰上げ法要はあくまで親戚の事情やスケジュールを考慮したものなので、実際に行う日はご家族で話し合うといいでしょう。

初七日までにやること

初七日までの過ごし方を一例として紹介します。

①ペットちゃん永眠

ペットちゃんが亡くなったら、葬儀業者へ連絡し葬儀の予約をします。

②通夜

一般的には亡くなった翌日以降に葬儀をされることが多いです。

亡くなった当日はご自宅にペットちゃんの遺体を安置して家族で偲びます。

③葬儀

ペットちゃんの遺体を火葬。火葬後は家族で遺骨を拾い上げ持ち帰る、またはそのまま墓地などに納骨してもらいます。 ご家族の事情にあわせて、ここで初七日を行うこともあります。

④初七日

初七日を区切りとして、納骨を行う方もいますが、ペットちゃんの場合は初七日・三十五日忌は省略され、納骨するタイミングの四十九日に法要を行うこともあります。

ペットちゃんの初七日以降の法要については下記コラムにまとめています。

法要の参考にしてください。

ペットちゃんの初七日でしてはいけないこと

ペットちゃんの初七日でしてはいけないこと

人間の場合は初七日は忌中・喪中のため、お祝い事への参加や新年の挨拶・神社への参拝、旅行などを避けるようにしますが、ペットの場合は特に細かく考えない方が多いようです。

近年ではペット用の喪中ハガキが販売されるなど、人間が亡くなった際と同じように喪に服する考え方も広まりつつありますが、それでも人によっては「ペットが亡くなったくらいで大げさだ」と捉えられることもあります。

そのため、ペットちゃんと仲良くしてくれた友人やお世話になった方には正直に理由を話して、それ以外の場合は周囲との関係が悪化しない程度で、なおかつ飼い主様が納得できる範囲で喪に服するようにすると良いと思います。

初七日の日は何をすればいいの?

初七日の日は何をすればいいの?

法要とは愛するペットちゃんを家族で偲んで冥福を祈る儀式であり、飼い主様自身が悲しみと向き合い、気持ちを整理をする時間でもあります。そのため、ペットちゃんの法要は飼い主様の気持ちが何よりも大切。どこまでしてあげるかは飼い主様それぞれですが、一般的にどのようなことを行うものなのか詳しくご紹介します。

納骨する

ペットちゃんの遺骨はいつまでに納骨しないといけないという決まりなく、ご家族の気持ちの整理がついたタイミングで納骨することができます。そのため、葬儀後すぐに納骨される方だけでなく、四十九日や一周忌など法要のタイミングで納骨する方も多いです。

お参りをする

火葬後にすぐ納骨した場合はお参りをしましょう。

お経を読んでもらう

お墓や納骨堂などにペットちゃんが納骨されている場合は、お経を読んでもらうことが一般的です。霊園によってはペットちゃんの法要に合わせて行う「月例法要」をしてくれる場合や、お盆やお彼岸に他のペットちゃん達と一緒に「大法要祭」を行うこともあります。また、自宅供養の場合でも、ご自宅に僧侶を招いてお経を読んでもらうことも可能です。

お供えをする

お墓や仏壇などにペットちゃんが好きだったお菓子やお花などをお供えします。最近は、お供えしたあとに人が食べることができるお菓子なども販売されています。お墓や納骨堂にお供えする場合は「お供えできる物が決まっている」「お供え自体ができない」こともありますので、事前に確認するようにしましょう。

お供えを下げるタイミングは?

野生動物に荒らされたり傷んだりしないように、お供えした食べ物や水は基本的に持って帰るようにしてください。

「すぐに下げてしまったらあの子が食べられないんじゃないの?」と思う場合は、ペットちゃんが元気だったころを思い出してください。すごい早さで食べ終わって物足りなさそうにしていた姿が浮かばなかったでしょうか?

ペットちゃんがお供え物を食べ終わるまでそんなに時間はかからないように思いますが、気になる場合は食べ終わるまでゆっくりとお参りをして待ってあげましょう。

法要の持ち物・服装

法要の持ち物・服装

「初七日とは何か」「どのようなことをするのか」ということはある程度ご理解いただけたと思います。この章では実際に法要を行う際の持ち物と服装についてご紹介します。

持ち物

ペットちゃんを思って涙してもいいようにハンカチやタオルは必須です。また、お焼香することもありますので、数珠も持っていくようにしましょう。

持ち物をコンパクトに持ち歩けるようにバッグや袋を用意しておけば、お供えものを持って帰る際にも便利です。

服装

基本的にはいつも通りの格好で問題ありません。ただ、霊園によっては人の葬儀施設が同じ敷地内にある場合もあるため、派手な格好や露出の高い服装は避けたほうがいいでしょう。

知人のペット法要にできること

知人のペット法要にできること

友人や親戚・職場の人などのペットちゃんが亡くなった際、何かしてあげたいと思われる方も多いと思います。しかし、法要や火葬で忙しくしている相手に迷惑が掛からないか不安に思う気持ちもあるのではないでしょうか。

そこでこの章では、知人のペット法要にできることをご紹介します。

メッセージや電報を贈る

ぬいぐるみと手紙が一緒になった電報もあり、小さなお子さんがいるご家庭などに喜ばれています。家族のように大切なペットちゃんを亡くした飼い主様の気持ちに寄り添ったメッセージを贈りましょう。

LINE・メールを用いたメッセージの送り方や注意点を以下のコラムにまとめています。

どのように声をかけていいか迷っている場合は、ぜひ参考にしてください。

お供えを贈る

法要のタイミングでご自宅の仏壇やお墓用のお供えを持っていくのもいいでしょう。お供え用の可愛いろうそくや線香なども喜ばれています。また、お花やお菓子は長期間お供えしても問題ないように、プリザーブドフラワーやフェイクフードなども人気です。

メモリアルグッズを贈る

もしカメラやスマートフォンなどにペットちゃんが映っている写真があれば、写真立てと一緒に贈ってあげるといいでしょう。また、ペットちゃんの写真をクッションにしてくれるサービスなどもあり、贈り物として人気です。

知人の気持ちに寄り添う

ペットちゃんを亡くしたのが親しい人や親戚など心の距離感が近い方であれば、何とか慰めてあげたいと思うものですが、悲しんでいる人には励まそうとした言葉で逆に傷つけてしまうこともあります。

無理に気持ちを理解しようとするのではなく「いつでも話を聞くから言ってね」といつでも力になることを伝えてそっとしておく、話を聞いてほしそうならじっくりと聞き役に徹してあげるなど、そばで寄り添ってあげることが一番の助けになるということも覚えておきましょう。

まとめ

ペットちゃんは大切な家族の一員です。人と同じように葬儀や法要をされる方が最近は増えてきています。大切なペットちゃんが亡くなった際もきちんと送り出し供養してあげたいものですよね。

しかし、ペットちゃんの葬儀や法要をどこまでしてあげるかは飼い主様の気持ち次第です。決まりはありませんので、ご自身が納得する形で供養してあげましょう。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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